現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「こなし」と「尻踏み」と畦畔の草刈りと虹と田んぼと雉を見かけたこと

長浜市のこの二ヶ月間の最高気温と降水量

29日(木)
 朝から事務仕事と精米。長男は「こなし」に出てくれる。
 午後は田回りに出て、その後長男と交代してトラクタに乗り「こなし」。夕方、あちこち田回りして水を入れたり、尻水戸を作ったり。
 久しぶりに大きいほうのトラクタに乗ってロータリーでの代かき作業。雨の中での作業になったが、なんとか丁寧に作業する。



30日(金)
 早朝から田回り。
 午前中は事務仕事と精米。長男が終日「こなし」に出てくれる。僕の方は午後はあぜ塗りが出きるように畦畔の草刈り。
 夜はまた事務仕事。


 夕食後、風呂に入り、パジャマに着替え、テレビの前でゴロリとなったら即寝落ち。ふっと気がついたら
 「半径5メートル」というテレビドラマが始まっていた。芳根京子さんが頑張っていて観ているうちに永作博美が登場してきてなんだかおもしろくなってきて、最後まで観てしまった。なるほど週刊誌の編集部のありようというのはよくわからないが、楽しそうではある。


 その後、事務仕事。


1日(土) 「八十八夜」
 早朝から田回り。その後、精米と事務仕事。長男が終日「こなし」に出てくれる。今日は風が強かったし、午後は竜巻注意報が出たりして、雨も降ってきたし、代かき作業もやりにくかっただろうと思われる。
 僕は長浜の本局に行った帰りにワークマンでヤッケを買った。店員さんも大丈夫でしょう、と言うし試着せずにLLサイズを買ったのだが、帰ってきて着てみるとどうの胴回りがいささか窮屈な感じがしないでもない。3Lでもよかったか。うーむ。自分の体型を自分できちんと認識するのは難しい(笑)。というかヤッケのデザインが胴が細目なのじゃないか?
 その後はそのヤッケを着て大麦の圃場の畦畔の草刈り。


 で、まるごと保全隊の役員会。



2日(日)
 もっと雨が降るのかと思ったけど、それほどでもなかった。って降ったんだけど。
 朝は田回り。その後事務仕事と精米。
 今日は二度目の代かき「尻踏み」をするというので、長男がトラクタのアタッチメントをロータリーからドライブハローに付け替えてくれたのだが、場所がちょっと斜面だったようで、どうもうまく付けられずこじってしまったようだ。外そうにも、これまたうまく外れない。やれやれ。小学校の駐車場の平らなアスファルトでもう一度やってみると、今度はうまく外れてもう一度やってみるときちんと取り付けられた。ありがたい。
というわけで「尻踏み」をしてもらう。
 お昼で交代して僕が「尻踏み」。その後また長男に交代。僕は大麦の畦畔の草刈りに出る。

 長浜市のこの二カ月ほどの最高気温と降水量のグラフを作ってみたけれど、最高気温の平均と比べると、概ね平均気温より高いことが一目瞭然です。今日なども風が強くて寒気の影響でとても寒いと思いましたが、それでも平年並ではあるんですね。それにしてはうちの苗代の苗がもうちょっと短い気がするのだが・・・。気のせいかな?毎年短いような気がする、と書いている気がする(笑)。


 そういえば、今日はキジの夫婦(だと思う。)がうちの田んぼにきて遊んでいた。「くるしゅうない、お伴するがよい。」と桃太郎になったような気分で近づいていったけれど、きびだんごがなかったので、逃げるばかりでありました。別に獲って雉鍋にしようという気はないのに。おいしいらしいけれど。愛鳥週間も近いし、放鳥されたのかな?でもうちの田んぼを選んでくれてありがとう。たぶんまだ代かきをしていないので、草がたくさん生えていて虫やカエルがたくさんいるんだろうな。「堅固に暮らせ。」というわけで挨拶をしておきました。


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久しぶりの雨と「秋の詩」と「みどり豊」の温湯消毒と完売と『ボヘミアン・ラプソディ』


 朝から雨が降ったり止んだり。
 午前中は事務仕事と精米。
 午後は有機栽培の「秋の詩」と「みどり豊」の温湯消毒をして浸種する。その後は田回り。


 もちろん雨だからといって、この時期遊んではいられないので、バタバタと仕事をする。でもなんとなく雨だし身体が休息を求めているのがわかる。


 というわけで、夜、黒ビールを飲みながら、ブライアン・シンガー監督『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)を観る。Queenの伝記映画ですな。この映画も流行りましたな。僕はあまりQueenのいいファンではなかったけれど、1974年の「キラー・クイーン」のヒットのことはよく覚えている。ま、あたしが中学一年生か二年生の頃で、ラジオで洋楽を聴きはじめた頃ですからね。友人のT君が「Queenのすげーとこはよぉ、フレディ・マーキュリーのボーカルが、ブライアン・メイのギターとハモるところよ。ギターというてもエレキ・ギターやんかいや。ちょっと、普通、エレキギターとはハモれんのちゃうんけ。」と教えてくれたのもよく覚えている。
 映画としては、どうなのかな。もっとQueenの音の秘密についてツッコんでほしかったけど。Queenと言えば多重録音ですけど、そのあたりのこともあまり出てきてないしね。


 うれしいご報告を一つ。令和2年産完全無農薬有機栽培米のみどり豊」に続いて、「秋の詩」も完売しました!ありがとうございました。令和2年産は食味も大変好評でありがたくうれしいです。「コシヒカリ」はまだまだ保冷庫にたんとありますので、引き続きよろしくお願いします。


 庭のアヤメに蕾ができていた。うん?アヤメ?カキツバタ?ショウブ?



 もう十日ほど前の日本農業新聞のコラムに燕の句が載っていた。毎年、うちにもツバメがやってきて、玄関の電灯の上に巣を作っている。二年ほど前から、家の裏の庇の下のエアコンのダクトの上にも別のペアがやってきて巣作りをしている。さすがに鶴やコウノトリが巣をかけることはないけれど、ツバメが毎年やってきてくれることはうれしく思っている。まあ、糞を落として汚すのは勘弁してほしいけれど。
 盛んに巣作り、補修をするツバメは、ほんと忙しそうですね。スズメは米をつつきますけれど、ツバメはつつかないんですよね。虫を食べているようですけれど、それゆえ百姓にとっては益鳥として大切にしてきたんでしょうね。

有機栽培の「コシヒカリ」を苗代に並べることと家の裏の川でサワガニを見つけたこと


午前中は僕は精米など。長男が「こなし」に出てくれる。
午後は有機栽培の五月中旬植えの「コシヒカリ」を苗代に並べる。
夕方、一枚、田んぼに水を入れる。
夜は義父の三七日にお参りする、
明日は雨だが、これで五月上旬の「コシヒカリ」を植える田んぼにはみな水を入れたので、「こなし」「尻踏み」という二回の代かきをして田植えしていきます。
湖北の田んぼでもあちこちで田植えがはじまっていますね。僕が農業を始めた頃は、4月の田植えは珍しかったんですけどね。みんな五月になってから田植えしていたような気がします。うちはまだ五月になってから、だいたい五月五日の子ども日を田植え開始日にだいたい据えています。まあ、お天気にもよるのですが。


露地プール苗代の中をこんな運搬機で苗箱を運びます。



今日の庭や畑のあれこれ。花の名前はなかなか覚えられない(笑)。

水の中の生き物が動き出すと水がぬるんで、いかにも晩春から初夏という感じがしてきますね。うちの家の裏の川、農業用水にも防火用水にもなっていますが、今日はこの春はじめてサワガニを見つけました。


苗代に苗箱を並べたり播種したり。あぜ塗りしたり草刈したり。


 出芽機から出したばかりの苗箱。


 近づいてよく観てみると水滴がついているんだなぁ。


 ま、あまり揃っていない苗箱もあるが、苗代に並べているとそのうち揃ってくる。

24日(土)
 朝は田回り。それから五月中旬に植える予定の「コシヒカリ」を苗代に並べる。で、お昼前に田んぼに入水。
 午後は僕はあぜ塗りに。長男はヘアリーベッチの圃場の最後の一枚をすき込んでくれる。


 日没まであぜ塗りに頑張りました。


 日没で家に戻る途中の伊吹山と月。

25日(日)
 朝は田回り。それから田んぼに入水。
 午前中は有機栽培「コシヒカリ」の播種。
 午後は長男があぜ際の荒起しと「こなし」。僕は事務仕事と精米と配達など。


2021年4月26日午前七時ちょうどの田んぼと伊吹山

26日(月)
 朝は田回り。それから昼過ぎまで精米など。長男は「こなし」。僕は畦畔の草刈り。


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 なんだかほんとにバタバタの日々。睡眠不足気味。やれやれ。

五月中旬に植えるコシヒカリの播種とヘアリーベッチのすき込みと畦畔の草刈りとあぜ塗り


21日(水)
 午前中は五月中旬に植える「コシヒカリ」の播種。
 午後は精米と発送。


22日(木)
 午前中は事務仕事と精米など。それから緑肥のヘアリーベッチの生え方がもう一つ、というところもあるので、有機JAS対応の「発酵有機肥料」をすこし入れてみる。
 午後は長男に畔塗りが終わった田んぼの畔際を起こしてもらい、僕はさっき有機肥料をすこし入れたヘアリーベッチを生やした緑肥の圃場の畦畔の草刈りにでる。
 これがねぇ、蝶々が飛んでいるんですよ、たくさん(笑)。モンシロチョウとモンキチョウ。どこからやってきたんでしょうねぇ。たまりません。あーた、今どき、チョウチョが飛んでいる田んぼなんて、そうそうありませんよ(笑)。さらに畦畔のところで、羽化したばかりらしいアゲハチョウを二羽(二頭)を見つける。むひひひ。でもこういうときに限ってスマホを家に忘れて写真が撮れない。あとアオダイショウを一匹、シマヘビを一匹。カナヘビを何匹も見つける。気温が上がったので出てきたんだろうな。チョウチョウとアオダイショウとカナヘビに囲まれて畦畔の草刈り。農作業は贅沢ですな(笑)。


23日(金)
 今日は先日播種した「コシヒカリ」を苗代に並べられるかな、と思ったけれど、起きてすぐ出芽機を観に行ったけれど、ほとんど芽は出ていなくて、もう一日置いたほうが良さそう。
 その後事務仕事と精米。
 長男は畔塗りが終わった圃場の畔際を起こしに出てくれる。
 午後は長男が昨日のヘアリーベッチを土にすき込んでくれる。僕は畔塗りにでる。というわけで長男共々日没寸前まで田んぼで頑張る。でも天気も良かったし、仕事はおおいにはかどりました。ありがたい。

畦畔の草刈りと畔塗りとタンポポと大麦の輝き


19日(月)
 朝のうちに事務仕事と精米。
 それから終日、長男は畔塗りに。僕は畦畔の草刈りに。

 今朝の日本農業新聞のコラムに載っていた山口二郎氏の文章。

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 新型コロナウイルス対策を巡る政府の失態を見ていると、日本はもはや科学技術の面でも行政能力の面でも、大国とは言えないということを痛感する。

 まず、ワクチンを自前で作れない国だったとは、ショックだった。国費を投入して開発したはずのCOCOA(感染接触確認アプリ)も不具合が見つかり、役に立たなかった。政治家や官僚の腐敗や自己中心主義は表面的な現象で、深層においては日本の政府が一定の目的のために適切な政策を立案し、責任を持って遂行する能力を失っていると感じざるを得ない。

 20世紀後半の繁栄を知る者にとってはつらいことだが、私たちは大国ではなくなりつつあるという現状認識を基に、日本の将来を構想するしかない。もちろん、科学技術分野で世界の先端を切り開く力を取り戻すことが望ましい。そのためには、目先の金もうけのためにすぐ役立つ技術の開発に資金をつぎ込むのではなく、植物を育てるように根を大事にする政策が必要となる。

 もう一つは、大国でなくても国民が生きていけるように、社会、経済の仕組みを徐々に転換することが必要である。20世紀後半の繁栄の時代には、日本は先進的な工業技術を生かして輸出で利益を上げて、食料と原材料を輸入するというモデルで経済大国にのし上がった。産業の再生を期待しつつも、これからは大国ではない生き方を身に付けることが、国民の安全のために不可欠である。そのためには、食料とエネルギーの自給率を高めることが必要である。

 エネルギーを自給するためには風力、太陽光などの再生可能エネルギーを飛躍的に拡大することがカギとなる。化石燃料の支払いに充てていたお金が手元に残れば、それだけ国民は豊かになれる。

 食料自給率の向上のためには、農業の強化がカギとなる。今の政府は希少な果実や和牛など高価格の食品の輸出を奨励している。そうした収益を追求する農家がいてもよいが、脱大国の農業は国民を養う基礎的な食料を供給することを基本的役割とすべきである。

 料理研究家土井善晴氏は「一汁一菜」をキーワードに、自然の恵みを取り入れた単純でおいしい食事を基にしたライフスタイルを提唱している。脱大国の農業は土井氏の言う日々のシンプルな食事と結び付いてほしいと思う。

 今年は衆院総選挙の年である。日本人の生活のありようを考え直すという構想力が問われる。政党の自由闊達(かったつ)な議論を期待したい。

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 「日本はもはや科学技術の面でも行政能力の面でも、大国とは言えないということを痛感する。」と最初にありますが、痛感はしていませんでしたが、大国とはいえない、ということはここ数年ずっと感じてました。別に大国でなくてもかまわないし、国土の面積は小国なんですから、小国でかまわないけれども、食料は自給を旨として、教育と福祉・医療に力を入れて(税金を使って)落ち着いて暮らしていけるようにしてもらいたいな。力を入れるべきは教育ですよ。って、当たり前のことですが。

 一年之計莫如樹穀、十年之計莫如樹木、終身之計莫如樹人。
 一年の計は穀を樹うるに如くはなく、十年の計は木を樹うるに如くはなく、終身の計は人を樹うるに如くはなし。と、古来、人を育て教育することが大事です、と『管子』にあるのですが、古典に親しむなんてことは教育制度の充実なしにはできませんね。ま、教育が百年の計であることは、ちょっと考えればわかることですが・・・。私などはあれほど「勉強したんか?」「宿題したんか?」「予習したんか?」と親や先生方から言っていただいたのに、ふがいないことで、反省しきりの人生です。

20日(火) 穀雨
 朝のうちに事務仕事と精米。それからビビ号と散歩。
 それから終日、長男は畔塗りに。僕は畦畔の草刈りに。
 夕方、浸種しておいた「コシヒカリ」を催芽機に入れて、水温を28℃に上げる。明日は播種する予定。このところずっと「播種」と書いてきているが、このあたりの百姓はみんな「種落し」と言う。昔は苗代に直接、催芽した種籾をパラパラと落としていましたからね。今は苗箱にパラパラと落として、出芽機に三日ほど入れて芽が土の上に出てきてから苗代に並べます。うちは露地のプール苗代なので、並べるとすぐに苗箱の肩まで水を張ります。

 快晴で冷え込んだ今朝、ビビ号と散歩に出たら、大麦の朝露に朝日が輝いていました。

晴れときどき雨の繰り返しと畦畔の草刈りと畔塗りの日々



18日(日)
 もっと天気は回復するのかと思っていたら、晴れたり、雨が降ったりの繰り返し。夕方には雷さんも鳴って三度ほど稲光も。
 朝のうちに事務仕事と精米など。
 お昼前から畦畔の草刈りにでる。長男は朝から畔塗りに出ていてくれている。夕方までときどき時雨というかにわか雨に何度も降られながら作業する。やれやれ。
 夕方、畔塗り機がうまく塗ってくれなくなっている、と言われて見に行くと畔塗り機の爪が減って掻き上げる土の量が減ってしまっているようなので、あわてて撤収して長男と二人で交換。ええ、ちゃんと1セット予備を買っておいたのだ。むふふふ。テキパキと交換したが、畔塗りは明日再開することにする。
 夕方、寄合い。一時間で終わる。ありがたい。


19日(月)
 今朝は雲が多いものの晴れてくるようだ。ちょっと冷え込んでいるか。
 早起きして事務仕事はやり終えたので、これから精米して、その後また田んぼに出ます。畔塗りの終わった田んぼに、水も入れなければ。