現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

事務仕事と今さらながら『悪魔の手毬唄』を観る

市川崑監督『悪魔の手毬唄』(1977)

もっと雨が降るのかと思ったが、朝方に降っただけであった。でも曇りがちで風はつめたかったですな。


午前中は精米と事務仕事。午後も事務仕事など。


夕方から市川崑監督『悪魔の手毬唄』(1977)をiTunesで観る。シリーズ第二作。いやー、おもしろかったです。だいたい僕はホラーというのか、スリラーというのか、恐い映画はあまり観ないことにしているが、なんとなく映画が作られてから時間も経っているし、角川の横溝正史原作の金田一耕助シリーズの最高傑作だという話も以前から聞いていたし、シリーズ第一作の『犬神家の一族』も楽しめたので、今さらながら観てみたというわけである。やっぱり画面の陰影が市川崑ですなぁ。1977年の映画ですから、主演の石坂浩二もなんだか若いです。しかしいちばんいいところをもっていったのは若山富三郎ですな。落ち着いた深みのある演技でかっこいいです。


18日付の日本農業新聞のコラム。「家族の日」だったのか。コラムの文章はいささか詰め込み過ぎでわかりやすい文章ではないような気がするが、個人的にはあちこち身近なことで思い当たることがありました。
人生100年時代を迎えて、生き方を考える人が増えてきた▼比叡山延暦寺(えんりゃくじ)の千日回峰行を2度成し遂げ「生き仏」と言われた故酒井雄哉さんは、五つの「ず」と一つの「い」が大切だと説いた。〈無理せず、急がず、はみださず、力まず、ひがまず、そして、いばらない〉。『続・一日一生』(朝日新書)にある。穏やかな気持ちで生きることが、充実した長寿につながると▼その穏やかな生活がなかなか難しい。先日、介護施設を探し回って痛感した。老夫婦で入れる施設は限られ、しかも、順番待ちが驚くほど多い。待っている間に「老老介護」が続かなくなる。施設も充実してきたと聞くが、経費もかさむ。どうしたら穏やかな気持ちで過ごせる環境を得られるか。現実は厳しい▼注目の映画「十年」(総合監修=是枝裕和監督)は、若い5人の監督がすぐそこに迫る日本の姿を五つのテーマで描いた。安楽死、AI、放射能汚染、データ、徴兵制。共通するのは、家族のぬくもりがない深遠な孤独。映画では75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する国の制度「PLAN75」が登場、リアルさに笑いを失う。徴兵制が施行された「美しい国」は、憲法改正の先を描いた。不安が募る▼きょうは「家族の日」。だんらんの喜びをかみしめ、穏やかな長寿社会を祈る。


映画『十年 Ten Years Japan』は全国で順次公開されるということだが、うーむ。