現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

Bento 2 レポート第三回〜楽しい電脳俳句生活のすすめ


一本目のBento2のテンプレートの締め切りが15日だと忘れていて、慌てて「俳句手帳」を作ってみる。俳句を作っている人ならたいてい一句できた!と思ったあとから推敲をするものです。(ええ、僕の場合、句会の締め切りに追われてこれが充分でないために、まったく上達していかないのですが・・・)そうして、推敲の途中では季語を入れ替えてみたりしますし、なんにも句が浮かばない時には過去の名句といわれるものを読んでみて、頭のウォーミングアップをしてみたりします。そして句ができるとどこかで発表もしたくなったりします。たぶん電脳俳人の皆さんは

そんな感じではないのでしょうか。


そこで作ってみました「俳句手帳」。新しい句帳を開くとまず「作成日」が自動で入力されます。すでに出来上がった句が浮かんでいる場合は「句」のフィールドに書き込んでいけばいいです。でもすぐに完成された句が浮かぶというような幸運が俳人におとずれることは滅多になく、まず浮かぶのは言葉の断片ですね。そういう断片を「推敲のあと」フィールドへ取りあえず書き込んであれこれ言葉をひねくり返して句を完成させていきます。句作の時は歳時記をめくりながらなんていう俳人もいらっしゃるでしょう。そういう人のために「参考季語一覧」のデータベースを作っておきましたので、ここで主だった季語を確認できます。これもBento2で作ったデータベースですから、自分で気に入った季語がない場合は自分で付け加えていって、自分のオリジナルの歳時記(季寄せ)というようなものを作り上げていくことができます。また季語だけでは句が浮かばないという俳人もいらっしゃいますから、過去の「参考名句一覧」というのもリンクで参照できるようにしました。これも同様にBento2で出来ています。ご自分の好きな俳人の句を少しづつでも入力していけば、俳句の勉強にもなりますし、句作の時の頭のウォーミングアップになります。


そんなこんなで句をひねり出す幸運に恵まれたら、「句」の欄に書き込みます。それから「季語」の欄に使った季語を入れておかれることをおすすめします。句がデータベースとしてたまってくると自分の好みの季語もわかりますし、今まで使ったことのない季語に挑戦してみようという意欲も湧いて来るかもしれません。


句ができるとやはりどこかに投句してみたくなるもの。投句する、句会に参加する、これこそ句作の醍醐味です。どんどん投句して句会にも参加してみましょう。俳句の本当の楽しみは句会という人間関係にこそある、とお気付きになると思います。しかし人間の記憶力はいいかげんなもの、自分の句でさえ忘れていることがあります。そこで投句した句にはチェックを入れておきます。こうすることであとから投句した句のみを表示したり、また逆に投句してない句のみを表示したりできます。



というような「俳句手帳」です。テンプレートとしてアップしましたので、Mac Fun編集部の審査が通れば公開されることと思いますので、全国のMac党電脳俳人の皆様(Bento2はMacOS X でしか動きません!)は是非ご利用下さい!


とここまで『別冊宝島73 たのしい俳句生活』のノリで文章を書いてきましたが、電脳俳人としましては、この「俳句手帳」への不満もあります。自分で作っておきながら不満もおかしいのですが、Bento2はリンク機能はありますが、まともなリレーションが組めません。今回の俳句手帳も少なくとも「参考名句一覧」のフィールドで名句を表示させるためにはボタンをクリックして自分にとって必要な名句を自分で選んでこなくはなりません。「参考季語一覧」も同様です、自分で選んできた季語を表示することができます。でもね。考えてみれば、この早春に夏の季語や秋の季語は必要ないわけです。夏の名句も秋の名句も必要ない。自動的に作成日や修正日が入力されるわけですから、その日付で判断して自動的に表示される季語や名句を表示させたいものです。二月に句をひねっているのなら、晩冬か早春の季語や名句が表示されるというのが俳人の電脳「俳句手帳」というものでしょうよ。そうじゃないかい!?もちろんBento2の兄貴分であるFileMakerならわけもなくそういうことは出来ます。


あ、それからBento2はExcelやNumbersやcsvなどいろいろなタイプのデータが読み込めますが、新しいNumbers’09のデータは読み込めませんでした。Numbers’08の形式のデータはすんなり読み込めます。ご参考までに。