現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

終日、溝切り。田んぼの水の中の生き物

ごろごろとタニシ

終日、溝切り。
溝切り機もエンジンプラグを新品に交換してから調子がいい。ただ今日はわりと風がなく蒸し暑い1日でありました。溝を切りつつ田んぼの中を歩いているのだが、オタマジャクシに足が生えてきていたり手が出てきたりしているやつがいる。すでに肺呼吸ができるようになっているのなら問題がないが、溝切りをしたあとは落水して田んぼのを干すので、水と一緒に排水路へ流れ出たやつはいいけれど、そうでないうかうかしているオタマジャクシは土と一緒に干されることになってしまう。
午前中に溝切りをした田んぼは、水の湧く田んぼでとても作りにくいのだが、1年中水があるので、生き物は豊富。とりあえずタニシが田んぼ中にゴロゴロしているのでありました。河原の小石ほどいる、といえば言い過ぎですが。
あと多いのはヤゴでしょうか。ヤゴもヤゴからどんなトンボになるのか、わからない。小学校の時に買ってもらったポケット昆虫図鑑にはヤゴのこともかなり紹介されていたのだが、もちろん、今は手元にない。ヤゴも落水して大丈夫なのだろうか。ゲンゴロウとかフタバカゲロウの幼虫(?)とか、用水路から入ってきた稚魚類(種はわからない。とにかくメダカみたいなやつ)とか。



午後の溝切りをした田んぼでは、いちおう除草剤はやってあるのですが、畔裏に雑草がたくさん生えていて、溝切りの後、草取りをする。
畔裏というのは、上側の隣の田んぼの畔際ということです。大きな平野や海辺、湖辺の田んぼだとあんまり田んぼ毎の高低差はないのかもしれませんが、このあたりだと田んぼは山側から湖側へ、そこそこの高低差があります。それを仕切っているのが畔なのですが、畔もしょせんは土を盛っただけのものですから、雨が降ったり、その上を歩いたりしているうちに、だんだん崩れてきて、下の田んぼに土が流れていくわけです。するとそこは土が入るわけですから高くなります。で、土が水からでやすくなったり、浅くなったりして、草が生えるのです。
で、まだ土が柔らかい泥の状態の時が草をとりやすいですから、頑張ってむしゃむしゃと生えてきた雑草を取りました。畔裏の幅は1.5mほど。長さはどうだろう30mぐらいはむしったでしょうか。
水持ちのいい田んぼでずーっと10cmの水位を保っていると雑草は生えませんが、イネの根が酸素不足になってイネの下葉が黄色くなってきたりしますから、一度落水して干したりもしなくてはいけなかったりします。うーむ。