現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

田植え第二弾開始!

先日植えた田んぼに雨

14日(月)
よい天気で、田植えの第二弾急遽開始!というわけで、終日、田植え。午後からは風が強く吹く。
本当は15日からと思っていたのですが、明日は雨だという予報だったので、一日早めました。父母のサポートもあり、快調にスタート。でもさすがにバタバタとあれこれしていると疲れる。

15日(火)
朝から雨。朝と昼に田回りをしてくる。骨休めの日にする。
午前中にちょっと雑用を片づけ、午後からは散らかった机周りの整理整頓と書類の整理をする。整理はすこしできたが・・・。整頓まではいかず。でもたくさん書類にパンチで穴をあけファイルに綴じていく。ファイルに綴じてはいるけれどもまたいつか見るのか?ま、役回り上、書類を整理して残し、次年度の人に回さなければならないものもあるし。
でも、句集を見つけて読みふけったり、僕は出席できなかったのだが、正月の高校の同窓会の名簿とコメントが出てきたので、これまた読みふけったり。締切はまだだけど、提出しなくてはいけない書類を見つけてあわててハンコを捺して役所へ持って行ったり。うーむ。

AppleiPhoneからGoogleマップを外すらしいというニュースが出ているが、買収したC3 Technologies社の3Dマップを作る技術はなんだか楽しみな気がする。


日本農業新聞の一面の『土の誘い』というコラムに「農幸民族・序章」というシリーズが始まった。何日か前の記事の抜粋。

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日が暮れ始めた頃、二人の娘が畑にやってきた。「ねぇねぇー」。ブドウを手入れしている米谷信義さん(41)の服を引っ張る。友達のこと、学校のこと、今日の“報告会”が始まった。見上げる小さな姿に笑顔がこぼれる。岡山県新見市で就農して今年で6年目。「仕事に熱中していても成長していく子供たちと毎日会える」。追い求めた環境がここにある。
8年前まで東京都内でバスのハンドルを握っていた。電車も動かない早朝に出勤する日もあれば夜勤もある。路線バスの運転がない日は、昼夜を問わず高速バスを動かした。妻が初めて身ごもったときも、あまり近くにいてあげられなかった。
2002年8月。心音が弱くて帝王切開で生まれたわが子を生後一か月余りで失った。
「家族に向き合えていたのか」。後悔の念を噛みしめ、就農を決意した。家族の顔を毎日見ながら仕事に汗を流したい。農業ならそれができる。直感だった。東京生まれの東京育ち。農業の知識も経験もない。ブランド力、気候、地域の支え。がむしゃらに調べ、たどり着いたのが岡山県だった。
2005年、三十代半ばで見知らぬ土地に移り住んだ。新たな仕事に挑む夫の姿を不安げに見守る妻。「岡山に来てよかった」と思わせたい。その目標が自分を奮い立たせた。
新見市にあるJA阿新を通じて農家で研修しブドウ「ピオーネ」の栽培を学んだ。5年前に独立。この春、次女が保育園に入園した。子育てに明け暮れていた妻も本格的に手伝ってくれるようになった。
共に歩んできてくれた妻。その絆を強く結んでくれる娘たち。今年は家族をどこかに連れて行ってやりたい。
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朝から「わかるぜ、米谷さん。うんうん。」と読んで唸ってしまった。一緒に載せてある写真もいいんだ。いや、安易なことを言うのは失礼だけれども、“家族の顔を毎日見ながら仕事に汗を流したい。”ことも、奥さんに“「岡山に来てよかった」と思わせたい。”ということも、農業が軌道に乗るまでどこにも連れていってやれてなかったけれど、“今年は家族をどこかに連れて行ってやりたい。”という気持ちも。
就農して8年。僕もまた頑張らねばならないし、もちろん頑張るのです。