現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

八月の終わり九月のはじまり


31日(金)
午前中に籾擦りをして、午後から稲刈りにでる。
八月が終わる。旧暦では文月の14日。二百十日です。で月齢は13.5ですが、今日が満月。八月は2日も満月でしたので、二回目の満月ということになりました。このようにひと月に二回満月がある場合、二回目の満月をブルームーンというらしい、とFacebookで教えてもらったが・・・。うーむ。ブルームーンと言えば、僕にとっては『こちらブルームーン探偵社』かもしれない。


1日(土)
今日から九月。
ちょっとなかなか乾燥機の籾が上がってこないので、籾擦りをしたり、稲刈りに出たり、また帰ってきて籾擦りをして、また稲刈りに出たり。なかなか目まぐるしい。
午後、雨がちょっとだけパラッと降る。


奥さんの知り合いからお米の注文をいただく。ありがたい。お米は昨日稲刈りをして、さっき乾燥を終えて、籾擦りをして、選別をして、30kgの袋に入れたばかりの、ピカピカの新米を奥さんに届けにいってもらう。まだ僕自身が今年の新米を食べていないのだが、ツヤツヤ、ピカピカの玄米だもの、まだ青い未熟なやつもほんの少しパラリと混じっていて、たぶんいい香りがすると思います。
ふふふ。おめでとうございます。あなたが辻井農園の24年産のお米を食べる一番乗りです。うーむ。ちょっとくやしいぜ。


2日(日)
午前中は籾擦りやら米の出荷やら籾殻を捨てたり。相変わらず、なかなか乾燥が上がってこない。ま、もともとまだ籾の水分が高いのだけれど。
で、その乾燥機だが、あともう2%で乾燥終了という時に、籾を循環させている昇降機のベルトが切れてしまった。やれやれ。夕方でないとベルトが届かないということなので、今日、稲刈りをした分の籾は農協のライスセンターへ運び入れることにする。
今日も途中で雨がパラパラ。夕方、農協から乾燥機のベルトが届いたのだが、話を聞いていると、もう少し北の田んぼでは15分間ほど激しい雨になったそうで、降られて止まっているコンバインがたくさんあったそうです。稲が濡れると籾がコンバインの中でつまってしまうんですよね。


夕方から乾燥を再開したが、もう少し時間がかかる様子。夜、22時頃、乾燥が仕上がる。やれやれ。


第48回谷崎潤一郎賞高橋源一郎さよならクリストファー・ロビン」が先日受賞したので、新聞に高橋源一郎の記事が載っていた。「谷崎潤一郎は、日本の小説家で最もチャレンジングな言葉の冒険をした作家。うれしい。」「震災後、作家としてどんな態度をとるか考えた時、思い浮かんだのが、太宰や坂口安吾でした」
「彼らは混沌の中で大量の小説や文章を書いた。作家とは、誰もが声を失い、何が起きたかわからない状況で、自分のアンテナを使ってまず声をあげる存在だと思う」というコメントが、とってもカッコいい。「さよならクリストファー・ロビン」かぁ。読まなくっちゃ。高橋源一郎も61歳ですと。うーむ。


夜、31日にiPhoneで撮ったコンバインからの眺めの動画にBGMをつけてみた。うーむ。ちょっとBGMの音量が大き過ぎたかもしれませんし、もひとつ動画に合っていないかもしれませんが(笑)。ま、お米の収穫の季節を迎えてうれしかったのものですから。