現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

成人の日と『有機自給菜園』』

朝から雨。朝のうちはあまり寒いとは思わなかったが、だんだん気温が下がっていく感じでお昼過ぎぐらいには風も強くなり寒くなる。
午前中は接骨院。腰はだいぶよくなってきたので、今日からさらしを巻かなくてもよくなった。左肩は相変わらず。


午後は去年この地域の百姓にとったアンケートの集計をまかされたので、Numbersで集計してまとめ、円グラフをつくる。こういうことをするのはExcelよりよくできているんじゃないか。
アンケートは五年後の営農の姿をたずねるものなのだが、後継者もしくは後継者の候補がいるとこたえてくださったのは50%でした。


内田樹氏が就活についてブログに書いているよ、とFacebookで紹介してくださっていたので、読んでみたら、なるほどな、と思ったのだけれど、なかなかそんな風に自信を持って生きていくのが難しく感じてしまうような世の中になってきているんだろうな。
今日は成人の日。日本農業新聞のコラム「四季」に福井新聞が広告主の『家族で話そう』シリーズの広告コピーが紹介されていた。書いたのはコピーライターの古川雅之さんだそうです。




   「大人はええぞ。」



   まずな、宿題がない。
   うまいもんが食える。
   な、ええやろ。
   やりたいことができる。
   好きな仕事が選べる。
   じぶんでお金をかせげる。
   好きな人と結婚できる。
   ええやろ?
   それからいちばんええのはな、
   大人になってからでも
   いくつになっても
   なんぼでも
   やりなおしがきくことや。
   好きなこと、やったらええ。
   楽しみやなぁ。


   家族で話そう。福井新聞


おじいちゃんが子どもを膝の上にのせて子どももおじいちゃんもニコニコ笑っている大きな写真についているコピーです。成人の日にあわせて「四季」で紹介されています。
もちろん、実際のところは、いつもいつもうまいもんが食えたり、やりたいことができるわけでもなく、好きな仕事ばかりできるわけでもなく、好きな人と結婚できないこともありますわな。新成人はおじいちゃんの膝の上に乗るような子どもでは既にないし、そういうこともすこし気がつきはじめているだろうけれど、やっぱり「大人はええぞ、楽しみやなぁ」と言いたい。
このコピーのいいところは、 一番いいのが「大人になってからでも/いくつになっても/なんぼでも/やりなおしがきくことや。」と言っているところ。このセリフが子どもや新成人だけではなく、大人をも励ましていますね。
就活をしているような若い人にも大人は「楽しみやなぁ」と声をかけてやらんとあかんわけです。


金子美登『イラストでわかる 有機自給菜園』(家の光協会)を読む。金子美登氏はNHKの『仕事の流儀』でも紹介されていた有機農家なんですが、やっぱり面白いです。いろんな作物の作り方がたくさん具体的に紹介されているんですが、昨日紹介した自然農と違って、いろいろ工夫をして有機肥料を土に入れる農業です。ですから土も少し耕します。うちの父母の畑に近いわけですが、土づくり、堆肥づくり、腐葉土づくりはもちろん、バイオガスやSVO太陽光などエネルギーの自給までもしながらの循環型農業で徹底しているんですね。面白いです。そのあたりをもっと詳しく書いて欲しかったけど。