現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

利用権の設定とオコナイと


9日(土)

今日から世の中は三連休らしい。が、農閑期の百姓は、まあ、・・・(笑)。

しかし、休みの日にしやすい仕事というものもある。今日は利用権の設定のお願いに地主さんの家を何件か回った。署名とハンコを貰わなければならないので、説明もしなければならないし、会えるのは、やっぱり休日がいいのです。正確には「農用地利用集積計画申出書」というらしいのだが、要するに地主さんから耕作者がその田んぼを耕作する権利を小作料や支払方法、期間なんかを書いてはっきりさせるということなんです。

皆さん、きちんと応じてくださってありがたい。去年から作らせてもらっている隣村の地主さんからは、年貢のお米が大変おいしくてびっくりするやらうれしいやらで、と言ってくださる。


夜は地域の隣組の総会。組長さんには1年間ご苦労様でした、ということなのだが、今年の組長になってしまった。


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10日(日) 旧正月

今日は旧正月で、旧暦でも正式に年が改まったわけだが、たまたま、今日はこの地域のオコナイさんでもある。朝からオコナイ宿のお宅に集まり、梅干し茶をいただいて、鐘を打ち鳴らしつつ、神社に集まる。神主さんとともに氏神様にあれやこれやお礼申し上げ、また祈願もして、また鐘を打ち鳴らしつつ、宿のお宅に戻る。ここからは直会でお神酒をいただき、料理をいただきます。あれやこれや杯を回し合って(このあたりでは今でも杯を差し出したり、受けたり、杯が空中を飛んだりしながら、あちこち回って飲み交わします)飲んだり食べたりしゃべったり。たくさんお酒もいただきました。


養老孟司養老孟司のデジタル昆虫図鑑』(日経BP社)読了。2006年7月に出た本で、何度か読んでいます。もう6、7年前の本になります。養老先生がスキャナーで昆虫をスキャンするととてもきれいにデジタル化できることに気がついてはしゃいでおられた頃ですな。そのはしゃぎぶりがこの本からも伝わってきますが、ファンとしてはそれも嬉しかったりします(笑)。
この本の読みどころは、第二部の「ゾウムシの分類が教える科学と博物学と人生の関係」という文章で、養老先生の、いつもの、言葉足らずのような文体なのだが、科学と宗教と原理主義の話が出てきます。