現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

稲刈りの日々。難儀な稲刈りもあったが完全無農薬有機栽培米の稲刈り

4日(水)
朝から籾摺り。


雨雲レーダーで雨が降るのがわかっているのに、喧嘩しつつ、わざわざ稲刈りに出て、稲刈りを始める前から雨が降りだし、田んぼを一周刈っただけで、籾も機械も濡らし、なにより僕自身がずぶ濡れになり、退散。やれやれ。笑うしかない。


5日(木)
朝から籾擦り。その後、昨日の続きで稲刈りに出る。午後も稲刈り。


6日(金)
朝から籾擦り。その後、稲刈りにでる。
午前中はたいへん快調に稲刈りできたのだが、午後、倒伏した田んぼの稲刈りを始めたら、倒伏で刈りにくいのはもちろん、いささか土が乾いていなくて柔らかく、藁は湿っているし、何度も何度もコンバインの前の部分、要するにうまく稲をさばいていけずに詰まってしまう。これはいかん、と刈りやすい方向からのみ刈るようにしたが、今度は、コンバインの藁のカッターのところで湿った藁ががっちりつまってしまって、動かなくなり、ベルトから黒煙と焼ける匂い。やれやれ。


ベルトがダメになってしまったのはもちろんだが、詰まった藁をカッターから取り出すのに難儀する。鎌で詰まった藁をかくのだが、藁はボロボロ崩れて繊維にはなるが、詰まったままだ。
結局、日没となり、藁詰まりのまま退散する。1時間半ほど鎌でがんばったので、手の握力がなくなる。


しかし、なんだな。「難儀」という語を使うと、昔、長男が小さい頃好きだった佐々木マキの『なんぎなたんけんたい』シリーズを思い出す。長男も好きだったが、僕も大好きだった。探検が難儀なことはわかるのだが、探検隊が難儀なんだもん、おもしろかったなぁ。たぶん奥さんがどこかに残しているはずなんだが・・・。
難儀なことに出会っても、この『なんぎなたんけんたい』のことを思い出して、なんぎなたんけんたいだなぁ、と思っていると、不思議なことに、難儀があまり難儀でもないような気分になってくるのだ。長男はこの『なんぎなたんけんたい』シリーズ覚えているのかな?って、あれだけ好きだったのだから覚えているに違いないのだが。



7日(土)
ま、昨日の続きで藁詰まりの解消から。父やお隣の農家からも手助けを得て、なんとか藁をすべてきれいに解消する。いやはや。
で、朝から籾擦り。農協に米を出荷して、その後もちょっと籾擦り。ま、雨降りなので、どうしようもない。


夕方から家族で和風ファミレスへ食事に出る。家族めいめいが好きなものを注文するのだが、僕は生松茸と栗のわっぱ飯を注文。どこのいつの松茸かはわからないが、松茸ではあったようだ。


8日(日)
今日も朝から雨なので、あれこれ作業所の整理もしながら、事務仕事をして、午後は雨がやんだので、田んぼを見て回ったのだが、風が吹いて、どうも稲も乾いてきたようなので、午後遅くから稲刈りをすることにした。あれこれ迷ったが、すっくと立って乾いているのは完全無農薬有機栽培米のコシヒカリである。もうこれしかない、と小学校の近くの小さい方の無農薬の田んぼ二枚の稲刈りを開始!今年はすこし抑草がうまくいかなかったので、いささかコナギやヒエなど雑草も生えているので、コンバインも少しゆっくり運転。でもこの程度なら問題なく刈り取り終了。終わりがけにちょっと雲行きがあやしくなってきて、小谷山近辺は雨が降っている様子だったが、なんとか降られずに終わることができた。
いつもよりすこし早めの刈り取りですが、今年は登熟が早めなので、刈り取り適期の収穫だと思います。おいしいお米になりそうで楽しみです。ただ慌てた決断だったので、インターバル撮影ができなかったのが残念。去年のこの稲刈りと同じ圃場です。今年は「コシヒカリ」を植えてみました。


YouTubeを見ていたら、tsujiifarmとして登録した動画が次々に再生されるところを発見(笑)。これはこれで、次々見られて楽しいですな。tsujiifarmとしては110本の動画をアップしてきたようです。110本全部再生すると何分になるのか、わかりませんが、編集時間も含めて、かなりな時間をさいてきたことになります。
ふとあれこれ思うのだが、秋は収穫の季節で、うれしくもあり、ドキドキもするのだが、こうしてYouTubeにあげてある動画を次々ながめていると、春の田植えからチェーン除草をして青田に風が吹いている時期というのも、もう秋の収穫への夢がいっぱいで(笑)、年がいもなく、春から初夏も言い季節だなぁ、と思ってしまうことでありました。
自分で作った動画ではありますが、選曲といい、なんだか自分自身が前面に出ていますから、恥ずかしくもあり、でも、やっぱり少しづつ撮影や編集にも蓄積されてきたものがあったりして、おもしろくもあります(笑)。