現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

台風18号とセロニアス・モンクのラウンド・ミッドナイト


5日(日)
台風18号が近づいてくるということで、あれでしたが、思ったほどは崩れず、ときどき小雨が降ったりやんだり。
でも強い台風だというので、夕方には、作業所回りを観て回って、片付けるものは片付けたり、括りつけるものは括り付けたり。雨戸をしめたり、あれやこれや。


6日(月) 十三夜
未明から朝方に台風は最接近。でもこのあたりではたいしたこともなくありがたいことでした。朝の7時現在で暴風警報が発令されていたので、次女の中学校は休校に、ところが次男の高校は一応自宅待機で、10時までに解除されたら登校しなさいということらしい。昨日、次男はまたしても自転車のタイヤがパンクしたというので、登校に備えて、パンク修理をしてやる。
しかし、台風は最接近したあとは、どんどんスピードを上げて遠ざかっていったので、9時過ぎに暴風警報は解除。次男は修理したての自転車に乗って学校へ行きました。
しかしなんだな、急速に遠ざかっていったといっても、今日は一日、夕方まで、ときどき強い風が吹いたし、雨も霧雨のようなのが流れてきたりで、落ち着かない空模様だった。


そんな中、今日は一日、「秋の詩」関係の精米と発送準備をする。なんとか午後の便に間に合うようにと頑張ったのだが、あれこれあって、結局、間に合わず、発送は明日になる。いやはや。一日遅れてしまいまして、申し訳ありません。明日の午前の便で発送いたします。


だいたい遅れてしまった原因は、お昼に隣村の田んぼなのだが、来年作ってもらえないか、と頼まれて、その田んぼを案内してもらっていたからなのでした。さて、どうするか。


村上春樹の『セロニアスモンクのいた風景』を寝る前に、ちびちびと読んでいます。おもしろいので、あれこれYouTubeでセロニアスモンクの動画を見ては楽しんでいます。
YouTubeでときどきCMが入りますね。始まる前や、それから途中でも、下の方に小さめに広告がでます。ところが最近、ちょっと長めの動画を見ていると、急に動画が中断されて、テレビのCMの用に全面的に広告の動画が流れるようになってきています。許しがたいなぁ。無料で観ているので、文句を言うな、ということでしょうけれど、まあ、最初と、下方に表示されるやつは、まあ、我慢できなくないが、動画が途中で勝手に中断されてしまうなんて。いいのか、そんなことで。


日本農業新聞のコラム
19世紀中ごろのフランスの画家、ミレーが描いた「落ち穂拾い」。牧歌的なフランスの田園風景かと思っていた。先日都内で開催中の「ミレー展」でその認識を覆された▼解説には、収穫後に穂を拾うのは土地を持たない農民で、彼らに許された権利だったとある。ミレーが描いたのはこうした最下層の農民だった。彼の才能は秀で、上流階級の「サロン展」にも出展できた。そこにあえて「農民」をテーマにした絵を出し続ける▼「種をまく人」も「『サロン展』で激しい議論を巻き起こした」と府中市美術館の井出洋一郎館長が『「農民画家」ミレーの真実』(NHK出版新書)で述べている。当時パリ市民には、飢饉や農民暴動から始まった革命が頭にあり、地方への偏見と農民嫌いが根強かったという▼まかれたのは「黒麦」とも言われたソバの種。ソバしか育たないやせ地であったミレーの故郷を描いて農民の意気を示したとも考えられる。ミレーは後年農村に住み、つましいが信仰に篤く、大地に生きる人たちを温かく見つめ、その生活を描き続けた▼今日はミレーの誕生日。生誕200年を迎えた。いま農村は、落ち穂を拾うどころか、農業で生活する権利も奪われそうな状況。ミレーの絵を見ながら人間の尊厳とは何かを考えたい。


26年産は生産者米価の下落がすさまじく、またTPPのことも全国紙はあまり報道していないが、こちらもなんとも危なっかしい状況。
それにしてもミレーの「落ち穂拾い」の収穫後の穂を拾う人は、土地を持たない小作の農民だったのか。

それにしても、が続くが、それにしても。セロニアス・モンク、っておもしろいけど、やっぱり変なピアノだなぁ。でも面白い。BGMにはならないところが、なんだか新鮮な感じがしてしまう(笑)。