現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

レンゲとナタネの播種


朝から、今にも雨が降りそうな空模様。今日は雨が降る前に、レンゲとナタネを播種したいと思っている。排水用の溝を圃場に切って、土を起し、散粒機で播種する。遅れていたレンゲの播種は完了。ナタネは半分ほど播種し終えた。がちょうどお昼から雨が本格的に降りはじめたので、ここで作業は終了する。朝ご飯も食べずに、7時前からずっと作業していたので、お腹がすきました(笑)。
レンゲはほんとうはもう一ヵ月ほど前に播種するのがいいらしいのだが・・・。


今朝の日本農業新聞の記事に、柴田明夫氏が文章を寄せていたが、最近の農業政策、農協改革についての違和感を書いておられた。

“1つは、いかにも「工業の論理」に立った改革であることだ。工業の場合、規模拡大や技術革新により生産性を上げれば上げるほど、企業の収益は上がり従業員の給料は上がる。一方、農業では、生産性が上がれば生産量が増え、農産物の価格が下がり、返って農家の収入も減ることが多い。しかも農業は自然の一部であり、生産性は自然の影響を大きく受ける。
2つは、農業の評価を「儲かるか、儲からないか」「効率がいいか悪いか」によって行っている点だ。自然相手の農業はこうした二分法では評価できない。むしろ世の中、二分法ではわからないことの方が多い。
結局、規制改革の狙いは、企業の自由な農業参入を可能にすることらしい。その場合、懸念されるのは、地域農業がその大資本の下請けとなり、農家の農業経営者ではなく、単なる作業員になりはしないかと言う点だ。日本農業は、家族農業や家庭菜園を含め、様々な担い手により農地の隅々まで耕されることで初めて潜在力=自給力を発揮するものであるということを忘れてはなるまい。”

家族経営の農家は、ま、同じようなことを、ずっと前から感じていると思います。