現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

坪松博之『壽屋コピーライター開高健』とシャガール

坪松博之『壽屋コピーライター開高健』

3日(火) 桃の節句 ひな祭り
朝は霜が降りるほど冷え込んだが、その後曇ってきて、夕方からは雨になりました。


坪松博之『壽屋コピーライター開高健』(たる出版)読了。面白かったです。楽しめました。いい本でした。
うちは百姓というか、農業を仕事にしているわけですが、ネットでお米を販売していますから、宣伝・広告は大事なんです。博報堂とか電通とか、大手の広告代理店にお願いして広告宣伝するほどの規模でもなく、ま、百姓は基本的になんでも自分でするものですから、これも自分でやるわけです。サン・アドになる前の壽屋の宣伝部も、大いなるアマチュアリズムの宣伝ということでした。ま、宣伝のことはよく知らないけれども、センスと実力のある若者が集ったんですな。そうしてそういう若者を機嫌よく思う存分働かせたプロもいたわけです。
表紙の開高健も、若くて、まだ痩せてますな。
そういう文章や宣伝文句を読んでいると、なんとか辻井農園の宣伝も、うまくできないかなぁ、と思うわけです。
ええ、アイデアは、いくつか浮かんだんです。アイデアはね。ナンデアル。アイデアル


noblesse oblige ノブレス・オブリージュ』ってフランス語だったのか。白洲次郎の本を読んで憶えた言葉だが、開高は「位高ければ、務め重し」と訳しているそうな。どこかの国の最高責任者に、あなたならなんと訳しますか、と聞いてみたい。


午後から営農組合の寄り合い。総会だったのだが、また仕事がきてしまった。いやはや。



ひな祭り。ちらし寿司を奥さんが作ってくれて、ケーキも食後に出てきた。ケーキの写真しかないのが、無念じゃ。そうそう、ネットに「ひな祭りの定番料理、ちらし寿司は、いろいろな具材が世の中の男性を表わしてるらしい。で、ひとつひとつ吟味して食べるってことで、いい男を見つけることを教えてるんだって!」という記事を読んだけど、ほんとなのかなぁ(笑)?


4日(水)
午後は強風。
終日入力作業など。



えーっと、世間では、どうも美術館から絵葉書を送るのが流行っているようです。絵葉書。悪くないですね。えー、「悪くない」こういう表現は私の場合、「すごくいい」とほとんど同義です(笑)。
富山県立近代美術館を訪れた友人からシャガール の「山羊を抱く男」の絵葉書が届きました。うーむ。うれしい。
えーっとですね。何度か書いたような気がしますが、富山県立近代美術館は、僕が建てたんです(笑)。ええ。ほんとに(笑)。このシャガールも何度も実物も観ています。シャガールのヤギというと、空を飛んでいたりするのですが、これは抱いていますね。それからシャガールでこんな風に人物を正面から描いた作品も少ないのだとどこかで読んだような気がします。
富山県立近代美術館所蔵の作品では、高松次郎『赤ん坊の影』、ジャン・デュビュッフェ 「眠がり大女」、ジョルジュ・ルオーの『売笑婦と呼ばれる女』が印象に残っています。このシャガールも忘れられません。色彩はもちろん、ヤギを抱く感じがとてもいいですね。