現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ニゴロブナ放流など

雨上がりの田んぼ


6日(土) 芒種
朝、犬の散歩の時、雨上がりの朝に陽射しがでて、なんとも美しい田んぼを見せてくれていました。何枚かiPhoneで写真を撮ったのですが、ま、あの小さなレンズにしては、よく写っていると思いますが、一眼レフの写りを知っていると、あちこちに不満が残りますが・・・。


朝のうち、ちょっと麦の畦畔の草刈り。
で、今日は地域の環境保全事業の一環で、ここ数年毎年行われているニゴロブナの放流が行われました。うちの田んぼは無農薬栽培ということで、毎年、ニゴロブナの稚魚が放流されています。今年も8万匹ほどが、9aの田んぼ二枚に放たれました。生まれたばかりの稚魚で体長は5ミリに満たない感じですが、田んぼの中干しで落水するまでの一ヶ月ほどで、毎年3センチほどにまで大きくなって、排水路に落ち、川に落ち、どんどん、下流にながれて琵琶湖まで、到達してどんどん大きくなってほしい、という計画です。
30年ほど前は、琵琶湖にブラックバスが繁殖したこと、カワウの大きなコロニーができたことなど、いろんな要因で、もう絶滅すると思われていたのですが、県下あげての保全活動がおこって、琵琶湖のニゴロブナもすこし増えてきている由です。
なぜ、こんなにニゴロブナを守ろうという機運が盛り上がったかというと、まずはニゴロブナが琵琶湖の固有種であったこと。琵琶湖は古い湖ですので、固有種はけっこう多いのです。それが琵琶湖の値打ちであり、県民の誇り(?)でもありますから、美しい環境や、暮らし、食生活に結びついた文化を守りたいものですね。
それから県の特産品といいますか、寿司の起源ともいわれているなれずしの鮒寿司の原材料であるからです。ま、鮒ずし、いろいろ逸話は残っていますが、私は大変好物で、おいしいと思っています。もっともお酒を飲み出す年齢になるまでは、食べられませんでしたが(笑)。今日も地域の方が漬けられた鮒ずしが振る舞われました。おいしく漬かっていましたよ。キューっとお酒をいただきたい気持ちになりましたが、ま、午後の仕事のありますから、そうもいかず、でも、深みのある味わいです。
滋賀県はなんで、こんなに宣伝が下手なのだろう。江州米、近江米と一緒に鮒ずしももっと宣伝して欲しいところです。ま、下手なら下手で、いいんですけどね。
それはともかく、ま、地域からうちの田んぼが信頼され、毎年ニゴロブナの稚魚が放流されているのはありがたいことですね。


午後はまた麦の畦畔の草刈り。
ぐふふふ。ギュンギュンと刈払機を回して畦畔の草を刈りました。風があったので、雲が流れる動画になるかもと、iPhoneでタイムラプス撮影。黒い点のような百姓が、せっせと畦畔の草刈りをしております。HDの設定にしないと見えないかも(笑)。
気象学的に、雲のでき方は説明されるのだろうと思いますが、それにしても、不思議で、おもしろくて、美しい。




7日(日) 旧暦では4月21日 月齢19.9
午前中は地域の総出の草刈り。一時間ほどで終わる。お昼前から隣組で草刈りを受けての懇親会。うちが当番宿あれこれ準備や後始末も。
午後は知らぬ間に寝てしまっている。いやはや。