現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ニゴロブナが川に落ちていったことと大豆の播種の開始など


10日(金)
急に晴れてきて、猛烈な蒸し暑さ。
たまらず、お昼はそうめんに。



午前中、アイガモンで、ちょっと無農薬の田んぼの隅など、とくに雑草のひどいところを少し刈る。
午後は無農薬の田んぼの溝切りと落水。まだちょっと分けつはしてほしい株の細さだが、毎年、菜の花をすき込んでいる関係もあるのか、田んぼの土を干して、ガスを抜いたり、根に直接酸素を与えたりしてから、ぐっと葉色がよくなったり、分けつがすすんだりすることもあるので、落水して、田んぼを干すことにする。


で、落水ということになると、田んぼに放流されたニゴロブナの稚魚も水と一緒に川に落ちることになります。夕暮れ、放流した環境保全グループに連絡すると、稚魚の様子を見にこられました。大きくなった稚魚は体長2センチ程でしょうか、ちょっと今年は例年より小さめかな?水を掛け流し状態にしてあるので、田んぼが小さかった分、水温が低めだったのかもしれない。でももともとは3ミリほどでモズクのような存在だったので、一ヶ月でずいぶん大きくなったものだ。

僕は田んぼ仕事の時は、たいてい首に手ぬぐいを巻いているのだが、奥さんが新しい手ぬぐいをくれた。ペンとインクと切手のデザイン。
もうひとつ。70年代製造ののモンブランの#149が届いた。「14C」のMニブだ。ちょっと、うれしい。



11日(土)
朝、昨夕から落水しているニゴロブナの尻水戸を観にいくと、もうほとんど水はなくなっていたが、まだ水はちょろちょろと落ち続けていて、稚魚も流れに逆らいつつも、川に落ちていく姿が見られる。小さな網をいれると、すぐに何匹かの稚魚がすくえたので、水槽に入れて観察してみる。いいねぇ。元気だなぁ。
田んぼの水はうちの家の裏の川に流れているので、川の中をのぞいてみたら、これまたたくさんの稚魚が泳ぎまくっている。うれしい(笑)。この川は集落の中を流れて、下の大きな川につながって、あちこち田んぼの水を集めながら、いくつかの集落の間を抜けて、田川というちょっと大きい川に流れ込み、琵琶湖に流れ込むことになります。うちの田んぼ二枚に放流されたのは8万尾のニゴロブナですが、さてさて、琵琶湖までの長い旅路を無事に終えることができるのは、何匹になるのかなぁ。なにはともあれ、よい旅を。ボン・ヴォヤージュ!一路平安!


蒸し暑い。高温注意報。
たまらず、お昼は冷や奴に。


昨日の暑さで、少し大豆の圃場も乾きつつあるので、今日から大豆の播種開始。お昼前から19時まで。父はまだ小麦を刈ってから、溝を切り直していない圃場で、溝を切り直してくれていたので、一人で播種したので、ちょっと時間がかかった。
去年はすこし播種が深すぎて、芽が出てこない、という失敗をしたので、今回は播種の深さに気を使いつつ、何度も確認してあちこち調整。もちろん浅すぎれば、土に埋もれないし、埋もれないと土の水分を吸って豆が膨らまないので、なかなか芽が出てこないということになる。もちろん一雨降れば、ぷっくりと膨らむが、カラスなど、野鳥の格好の餌にもなってしまいますね。ま、芽が出てくるまで、毎年、ドキドキするのですが(笑)。


夜は寄り合い。


12日(日)
暑い。
朝のうち二時間ほど、地域の総出で、川の掃除や藻あげ・草刈りなど。
お昼前から昨日の続きで大豆の播種。今日は父が播種作業のサポート作業をしてくれたので、スムーズに作業が進む。ただ昨日は大豆を二粒づつ播種したのだが、ちょっと種用に残しておいた大豆が足りなくなるかもしれないと、今日は一粒づつの播種量にする。うーむ。足りるかな?ちょっと足りないような感じです。いやはや。


夕方から、朝の総出作業を受けてのなおらいというか、組の懇親会。ビールをいただきながら懇親。