現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

そろそろ出穂

続・男はつらいよ


23日(木)
終日、雨。
iTunes山田洋次監督『続・男はつらいよ』を観る。若い若い車寅次郎で、何度も笑わせてもらいました。1969年公開の映画ですから、六十年代後半の東京や京都のようすがうかがわれます。
一度観ているはずなんだが、若い山崎努が出ていることも忘れていた。


24日(金)
雨が上がって晴れる。暑い。
朝から昼過ぎまで、穂肥とミネラル肥料をまく。大汗をかく。


シャワーを浴びて、午後は次女の吹奏楽のコンクールの予選。次女はソロで吹くところがあったりして緊張していたが、ソロはなんとか無事クリア。でも全体としては銀賞。帰ってきた次女はちょっと残念そうでありました。



25日(土)
暑い。大汗をかく。
終日、穂肥とミネラル肥料をまく。


うちの田んぼも一番最初に田植えしたところは、そろそろ出穂といってもいいくらいだ。イネも花を咲かせはじめた。


穂肥(ほごえ)というのは、文字通り、イネの穂に与える肥料です。田植えの時に元肥(もとごえ)といって、肥料を入れます。それが抜けてきてイネの葉色も落ちてきて、茎の中に穂が作られはじめます。これを幼穂(ようすい)というのですが、これが「コシヒカリ」の場合、1センチくらいになった頃に、この作られはじめた穂に肥料を与えるのが穂肥。早くやり過ぎると穂に使われずに茎や葉に使われてしまうし、稈長が大きくなり過ぎて倒伏しやすくなります。やり遅れると、うまく穂に使われないし、窒素分がいつまでも残っていると、食味も下がってしまいますね。穂肥の量もけっこう難しくて、ちょっといつもあれこれ気を使います。
ま、これは農協に出荷する米の作り方で、あ、肥料は元肥も穂肥も半分は有機肥料を使っています。ネット販売している無農薬有機栽培のお米は、これとはまったく別の作り方をしていて、元肥も穂肥も使っていません。菜の花を緑肥にして作っています。ですから田植えをしたあとは窒素分はもう何もいれません。
無農薬の圃場のイネは落水して田んぼを干して、ぐっと葉色が濃くなってきました。遅く田植えしましたので、今ちょうど幼穂が作られようとしているところです。