現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

合唱コンクールと村上春樹『職業としての小説家』

tsujii_hiroaki2015-10-04

2日(金)
昨日の雨も上がって、晴れてくる。
しかし、田んぼはしっかり濡れて水がついているし、今日は次女の中学校の合唱コンクールなので、田んぼはさておき、応援に行く(笑)。次女にはちょっとしたドラマがあったのだが、ここでは書かない(笑)。
各クラスのコンクール曲の発表の後は、審査になりますが、その間に、学年発表ということで、学年ごとに合唱を披露するという催しがあります。これがなかなか楽しくて良かったです。三年生はボディパーカッションを取り入れた「風になりたい」と学年合唱の「COSMOS」すばらしかったです。
コンクールの結果だけ報告すると、次女のクラスの合唱は、なんとグランプリ! で、浅井文化ホールで、もう一度披露できるという栄冠でした。


平日の発表ですから、保護者の参観は少なかったのですが、運動会もいいですが、合唱コンクールも悪くないですな。


その後はお米の発送など。


3日(土)
晴れる。
午前中、籾擦りや米の出荷。少し早めの昼食をとって、すぐに稲刈りへ。
午後の後半は、年貢をあちこち配る。


夜、ラグビーのワールドカップサモア戦を観る。南アフリカに勝ったニュースを聞いて、三十年(?)ぶりに、にわかラグビーファンになっているのだ。
しかし、なんですな。ラグビー選手は、ごっつい身体なのに、速いね。まあ、ワールドカップに出てくる選手だからそうなのかもしれないけど。あと、日本がスクラムでも強いっていうのが、なんともスバラシイねぇ。


4日(日)
晴れる。
午前中、籾擦りや米の出荷。少し早めの昼食をとって、すぐに稲刈りへ。
午後の後半はまた籾擦り。


そういえば、枕頭本にしていた村上春樹『職業としての小説家』(スイッチ-パブリッシング)読了。なるほどねぇ、おもしろいねぇ。ただ、ちょっと冗長な語り口なのが、ちょっと気になりました。村上春樹がその気になれば、半分の量でも同じことを書けそうな気がするのですが。いえ、ま、いいんですけどね。
要するに、推敲に、推敲を重ねて、何度も書き直しつつ、仕上げていくスタイルなんだ、ということでしょうが、うーむ。作家って、普通、そうなんじゃないの?でも、漱石も、鴎外も、大宰も、谷崎も、藤村も、あんまり推敲を重ねているというイメージはないですね。いや、イメージだけですけど。芥川はどうなんだろう。大江健三郎開高健は、小説では推敲を重ねてそう。それが普通だと思ってきたけど。
あとそれから、日本の文壇とか、文学評論家から、ずっと手厳しい評価を受けてきた、というくだりが何度も繰り返し出てくるのだが、まあ、職業なわけですから、編集者・評論家などの評価は、なかなかにこたえるのでしょうけれど、読者やファンからの支持は絶大だったからなぁ。今でも圧倒的だけど。読者からの支持は絶大で圧倒的でも、仕事関係の、プロからの否定的なコメントというのは、やはりこたえたんだろうな。
でもそこからアメリカで、ちゃんと売り込みしてる、というのが、すごいですね。すごいです。
それにしても、表紙の写真は、モノクロで、苦み走った男に写ってますね。


昨日今日と、よい天気でありがたい。明日、稲刈りは最後の一枚となります。無農薬有機栽培の「秋の詩」です。この黄色!田んぼの手前の方、稲の無いところは、チェーン除草するときに車輪が苗を踏んでしまったあと。これが、ツライんだなぁ。