現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

稲刈り終了しました!


5日(月)
朝のうちは天気が良かったのだが・・・。午後からは完全に曇り空。あれ?
午前中は籾擦り。
午後からは、今年最後の稲刈り。完全無農薬有機栽培米「秋の詩」の圃場です。タイムラプス撮影してみましたが、青空とそこに浮かぶ白い雲というイメージだったのに(笑)。でも曇り空の雲も、動いています(笑)。
というわけで、今年の稲刈り終了!今年は9月になって、急に秋らしくなって天気はそこそこ良かったけど、気温も低めというか爽やかな感じで推移。そのためか中晩稲の品種はゆっくり登熟して、なかなか黄色くなってこなかったので、この時期の稲刈りになってしまいました。秋涼で終了ですな。


そんなわけで、「秋の詩」や「みどり豊」をご予約くださっているお客様、遅くなりましたが、ゆっくり乾燥して、籾擦りが終わりましたら、順次発送いたしますので、もうしばらくお待ちくださいね。今日稲刈りした「秋の詩」はやっぱり粒が少し大きめで、穂が重たい感じがしたので、きっといいお米になっていると思います。僕も楽しみ。

タイムラプス動画みてておもったけど、私、わりと丁寧に稲刈りしてますね(笑)。何度もコンバインから降りて、落ち穂を見つけるたびに拾っている。ミレーの時代から何年経ったのかわかりませんが、現代の田んぼの落ち穂拾いは、こんな感じです(笑)。あ、両親が無農薬の田んぼなので、あちこちに出てきたヒエの穂や草ネムをとってくれたりしていますが。あとシラサギやトンビも元気に動き回って、カエルだのイナゴだのを捕まえています。


6日(火)
朝からいい天気。
昨日刈った「秋の詩」がじっくり乾燥されるのをまって、籾擦り。ふふふ。コシヒカリの玄米は少しアメ色っぽい感じですが、「秋の詩」はいくぶん色が白いからか、とってもきれいな粒々。あははは。うれしい!
午後は発送作業や、年貢を配ったり。


新聞やテレビは、ノーベル賞とTPPの合意で持ち切り。ノーベル医学生理学賞大村智先生。コメントがどれもおもしろくて、いいですね。基礎研究分野も大事だけれど、こういう臨床方面で、ほんとうに何億っていう貧しい人たちを助けた功績って、計り知れないというか、ちょっとあれこれ思いを巡らすと泣けてくるな、ほんとに。それと地球全体で考えると、ほんとに大きな格差社会になっていることを思い知らされる。


TPPについては、いまさらだが、新聞もテレビも、ぜんぜんダメだな。だいたいどの新聞、テレビもなんとなく歓迎しているムードだし、反対して心配しているのは、農業関係者だけみたいな報道だし。農産物の関税問題も大きな問題だけれど、医療や保険制度のことや、ISD条項のことなどなど、本当は多岐にわたる問題で、農業関係者だけの問題じゃないはずなんだけど。そういうことをきちんと報道しないのは、どういうことなんだろう。
格差社会はさらにすすんで、教育の機会均等が、実質的に本当の意味で均等じゃなくなったら、ま、今でもすでにいろいろ問題はありますが、日本の社会は、ますます暗くなるな。国を超えて大資本のいいようにされてしまう。って百姓の僕が言うことじゃないけど。


フィリピンのMasipag(発展のための農民と科学者のパートナーシップ、フィリピン)の調査に­基づくビデオ・ドキュメンタリーというのが、YouTubeにあがっていて、あれこれ、本当に考えさせられる。百姓としても、日本人としても。