現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

畔塗りの開始と『人生の四苦八苦』

車谷長吉『人生の四苦八苦』(新書館)


28日(月)
午前中は、新しく道路の拡幅に伴って新しく敷設された用水のバルブ操作について、説明をきく。
午後はあれこれ。


29日(火)
今日は「待ち」の一日。あれこれ心配しつつ待つことしかできないのだが、おかげで本が二冊読めた。車谷長吉『人生の四苦八苦』(新書館)、それから葉室麟花や散るらん』(文春文庫)。『人生の四苦八苦』は車谷長吉のエッセイ集だが、講演会の文字起こしなんかも入っています。やっぱり車谷長吉はおもしろいなぁ。そんじょそこらの売文作家とは違うぜ、と思わせるところが芸ですね。ちなみに四苦八苦の「四苦」は「生老病死」の四つ。八苦というのは、四苦に次の四つが加わって八苦なんだそうです。「愛別離苦(あいべつりく)」「怨憎会苦(おんぞうえく)」「求不得苦(ぐふとくく)」「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」だそうです。お釈迦さんの教えからきているんですね。この世は苦しみばかりなんだということになりますね。なるほど。


花や散るらん』は読む本を一冊しか準備していなかったので、売店に並んでいる文庫本から選んだのだ。同じ作者の『いのちなりけり』の続きのような感じで書かれている小説だが、・・・。いや一気に読ませるんだけど、ま、車谷長吉の後に読むと、何を読んでも薄っぺらく感じさせられてしまう。しかし、『銀漢の賦』とか『蜩の記』なんかと比べると、売れているからどんどん書いているんだろうけど、質的に薄まっている気がするなぁ。そういうことを思うと藤沢周平のどれを読んでもおもしろい、というのが、いかにスバラシイことかがわかりますな。



30日(水)
午前中は精米など。
午後は畔塗り機をトラクタにセットして、畔塗りの試運転。このところずいぶん雨が降っていなくて、田んぼもよく乾いてきている。わりと水位が高くて、水の湧く田んぼやいつもやわらかい田んぼの畔から塗ることにする。去年は水分が高すぎて、畔の成形をしても、それが流れてしまったりしたのだ。でも、今年は大丈夫。概ねうまくいきました。


彦根の桜が開花したということらしい。


31日(木)
いつもとは違う角度で撮った日の出前の伊吹山
午前中は税務署に提出する書類を作って提出。
午後は昨日の続きの畔塗り。