現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

あぜ塗りと荒起しと『おとうと』

山田洋次監督『おとうと』(2010)


2日(土)
朝、昨日刈った畦畔の草を畔塗りの邪魔になるので、脇に寄せてから畔塗り。その後も終日、畔塗り。そろそろ畔塗り機の爪が限界かな。交換したほうがいいな。それと土がよく乾いていて、水分が少ないので、ちょっとうまく固まらない。一雨降るのを待ってから再開したほうがいいか。


昨日も撮ったのだが、今日も朝の散歩の時に桜の写真を撮る。三分咲き?


お昼に緑肥にする菜の花を観にいった。そろそろ満開といってもいいのかも。例年、8日の入学式の頃に満開になっていたのだが、やはり今年は少し早いみたいだ。菜の花はしかし、満開といっても、これからどんどん伸びていきながら花が開いていきますからね。まだまだしばらく輝くような黄色い花を楽しめます。

3日(日)
朝から曇り空。夜には雨で、明日の午前中まで雨だという。 空豆の畑にいって、隣の菜の花の畑から種が飛んできたのか、あちこちに菜の花が咲いているので、ま、邪魔になるので鍬で刈って歩く。刈った菜の花はそのまま倒しておく。 空豆は、すでに花の咲いている株もあった。無農薬・無施肥・不耕起という栽培にチャレンジしている空豆なんだけれど、うーむ。播いた種の数からすると、大きくなってきた株は少ないような気がする(笑)。
その後は少し田んぼの畦畔の草の具合を観にいったりして、雨の降る前にまだ荒起しのできていない田んぼや、畔塗りのために畔際の起こしていないところ、それから去年の転作で大豆を作付けしたところは早くすき込んだので、ずいぶん草が生えてきているので、それもトラクタで起こしたりする。雨の降る前なので、乾きにくい田んぼから作業する。
山田洋次監督『おとうと』(2010)をiTunesで観る。鶴瓶はいい味出してますなぁ。特に最初の結婚式の場面もいいのだが、右手にはめているコテというのか、手袋というのか、ベージュのあれ。昔のおじいさんとかがよくしていたのを覚えている。ハレの場にケというのか、ちょっと汚れた日常が紛れ込んでいて、なんともうまいなぁ、と思いました。 吉永小百合は、うまい演技とは思えないが、落ち着いた雰囲気がいいし、蒼井優も素人っぽいが、僕は好き。石田ゆり子がなんだか意外なキャスティングだったが、とてもよかった。加瀬亮の役どころは、不器用そうな好青年というところだが、なかなかいい演技。永瀬正敏だったら、どうだったろう、などと、ふと、思ったりする。加藤治子小日向文世笹野高史キムラ緑子横山あきお、なんかのベテラン俳優はやはり自然体でいい。横山あきおは久しぶりに見た。漫才していたころも覚えている、と話していたら、もうお亡くなりになったと聞かされる。うーむ。 市川崑監督の『おとうと』も観てないし、幸田文の『おとうと』も読んでいないのだが・・・。自分の家族、親戚、一族、なんだか、観ると必ず見回して、思い出したりしてしまう。ま、いつもの山田洋次監督作品といえば、それまでだが、あれこれ、楽しめました。

ここのところ、聴く音楽は、クリフォード・ブラウンばかりになっているのだが、いいねぇ。いや、いいよ。