現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

田植えも終盤、無農薬有機栽培「コシヒカリ」の田植えなど


うーむ。バタバタでなかなか更新ができませんでした。そんなこんなで一気に、呵成に書きますぜ。


30日(月)
夜のうちに雨。目が覚めたときにはやんでいた。曇りの一日。
朝のうちに市役所へ行き、書類にサインしてもらい、地域の「人・農地プラン」の更新の相談など。その後歯医者。虫歯です。やれやれ。
午後から田植えの予定だったのですが、まだすこし水が多すぎる気もするので、先に無農薬有機栽培の「みどり豊」の圃場のチェーン除草。
で、田植え。ふう。


31日(火) 曇り後晴れ
終日、田植え。無農薬「コシヒカリ」など。
これで、大きい田んぼの田植えは終わりだ。ふう。
五月が終った。ふう。でも旧暦ではまだ卯月の二十五日。月齢は24.3。最接近の火星、スーパーマーズを観るにはいいわけですな。なるほど。


1日(水) 晴れたが,風が強い。
今日から六月。
無農薬有機栽培のコシヒカリの圃場の「尻踏み」。小さい田んぼを三枚。
午後は麦の圃場の畦畔の草刈り。伸び放題だぁ。ふう。
麦がだいぶ色んできているのだが、今年は凍霜害の影響で、穂の登熟が揃っていないなぁ。やれやれ。


2日(木) 晴れたが、風が強い。
午前中は麦の圃場の畦畔の草刈り。伸び邦題だぁ。ふう。
午後は「尻踏み」を二枚。
それからまた麦の圃場の畦畔の草刈り。伸び放題だぁ。ふう。
まだ観ていなかったスーパーマーズをやっと観る。赤く大きく明るかった。なるほど。


3日(金)
晴れ。風、ほとんど吹かず。
午前中は麦の圃場の畦畔の草刈りなど。伸び放題だぁ。ふう。
午後は無農薬有機栽培のコシヒカリの田植え。これで残すは苗代だけになる。「苗代じまい」である。ふう。


一気呵成に書こうとすると、思い出せないことばかり。農作業は一応日誌をつけているので、わかるのだが。今回盛んに出てくる「ふう。」は、ふうふうと青色吐息、じゃなくて青息吐息の描写です。桃色吐息ならいいのだが、って、いいのか?うーむ。『桃色吐息』はいささか古いけど(笑)。
そのうちまた思い出すこともあるだろう、と書いてはみたものの、たぶん仕事を終えて、ビールを飲んで、ご飯を食べて、風呂入って、寝る、ということだったのだろう。


あ、一つ思い出した。水持ちの悪い田んぼが今年も何枚かあって、ネズミやモグラが畦畔に穴をあけたんじゃないかと何度も畦畔を歩いて、水漏れの穴を探してみたりする。見つけると屈んで近くの草を穴に奥深く突っ込み、それから泥で穴を埋めて封をする。オタマジャクシやカエルやゲンゴロウやなんだかわからない小さな幼魚を間近に見たりするし、たいてい朝早いうちか夕暮れなので、田の水に朝陽や夕陽が照り返してきたりするのだが、僕はこの作業をしているといつも滑稽味を感じる。いい大人が細い畦畔の上をふらふらよろよろと歩いたり屈んだりしてネズミやモグラの穴を探すというのが、なんとも21世紀にそぐわないような、妙に古風な仕事に思えるからだ。世の中は21st centuryなのに。
僕が小学生の頃に思い描いていた21世紀はこんな世の中ではなかったのだが(笑)。まして自分が田んぼの畦畔に屈みこんでモグラやネズミの穴を探して屈みこむような大人になるとは思ってもみなかった(笑)。それはそうとして、となんの脈略がなさそうに書いてしまうが、人間の幸福感というのは微妙で、繊細なものなんだなぁ。ふう。