現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ゴマを播いたことと畦畔の草刈りと『王になった男』

王になった男

21日(火) 夏至
昨夜からの雨は朝のうちに上がった。それからは陽射しも出て蒸し暑い一日。やれやれ。


午前中はちょっと事務仕事やら配りものやら。
午後は畦畔の草刈り。


チュ・チャンミン監督『王になった男』(2012)をiTunesで観る。初めて観た韓国映画である。映画の舞台は朝鮮の時代の宮中ですな。宮中でいいのかな?。ま、なんだかよくある話で確かにタイトルからして、ストーリーはわかってしまうのだが、それでも僕は楽しめました。主演のイ・ビョンホンがどこか原田泰造に見えてしまって困るのだが。


22日(水)
午前中はナタネの収穫あとを耕起。トラクタの前輪の左右両方ともからわずかだがオイル漏れしていることに気がつく。耕起が終ったら修理してもらうことにする。またすぐ大豆の播種で活躍してもらわねばならないし。
田んぼの耕起と違って、畑の耕起では、ゆっくりやらないと耕起したあとが波形になることがある。田んぼだとあんまり気にならないのだが。それからロータリーを使っての耕起なので、土を後ろへ掻き上げながらの作業になるので、どうしても四隅が高くなりがち。実際、このナタネの圃場も四隅が高くなっている。田んぼなら泥にすれば直しやすいのだが、畑だとなかなか高くなった四隅を直しにくい。ま、そこで今回はロータリーの逆回転をさせてほんの少しだけ土を移動させてみる。ま、これもロータリーの深さの加減など、ちょっと技がいりますね(笑)。でも、少しましになったような気がします。


午後はその耕起したばかりの畑に、平鍬で畝立てして、ゴマを播種しました。ゴマの播種の時期としては半月ほど遅れているのですが、まこれは、あれこれ都合や段取りがあったので仕方ありません。いい天気が続くのなら、耕起したあとしばらく土を乾かせばもう少し雑草の対策や土も軽くなるのかもしれませんが、でも頑張って幅1mちょっとの畝を作って、そこに二列、ゴマを15cmほどの株間で播種。だいたい3粒から4粒播種して、芽が出てきたら、成長に合わせて間引きしていく、とものの本には書いてありますな。ものの本というのは川口由一監修・鏡山悦子著『自然農・栽培の手引き いのちの営み、田畑の営み』(南方新社)です。ま、いつもこの本を参考にさせてもらっています。播種時期が遅れたので、ま、収量等落ちるでしょうが、無農薬・無化学肥料で栽培するつもりです。施肥については、米ぬかのボカシ肥料をすこしやってみるつもりなので、無施肥とは言いません。油粕もやってもいいんだけど。って、こうなってくると父や母がすこし作っているゴマと一緒になりますな。父と母も無農薬有機栽培でゴマを毎年のように作っているのですが、畑が違うので、ま、どうなるかというところです。
そういや、あーた、空豆はどうなったの?とお思いの諸兄もあろうかと思いますが、今年は、大不作というか、アブラムシのせい(?)なのかな、花まではけっこう咲いたのですが、そこから茎が黒くなって枯れてしまうものがたくさんでて、なんともツライ状況でした。10mほどの畝を一本立てて栽培したのですが、籠に一杯半ほどの収穫でしたなぁ。やれやれ。ま、家族がおいしいと食べてくれたので、これに勝るものはないのですが、たくさんとれたらお配りしようとと思っていたところもあったので、無念ではあります。
さて、ゴマはうまく収穫できるかな?




その後、畦畔の草刈りにでたら、17時半に激しい雨に見舞われる。あたりは暗くなるし、車はヘッドライトを点けだすし、アスファルト上で雨がしぶきを上げるようになったので、慌てて退散してきました。
しかし、大気の状態は不安定で、大雨だとか、突風だとか竜巻だとか、雷など、あれこれとお昼に点けたテレビでは報じていたが、どうも気象は激しくなっていますな。地球規模で激しくなってきているんだろうけれど、百姓としては、雨も雷も日照りも受け入れなければならないが、なんとか穏やかな天気であってほしい。



23日(木)
昨日の夕方からの雨が朝方まで残っていたが、9時ごろには上がって、お昼前には青空も。
でも朝の二時頃の雨はすこぶる激しく、瓦をたたく音で目が覚めました。もっとも時間だけ確認して、三秒後にはまた寝てしまったのですが。


午前中はなんだか雨ですっかり田んぼにでる気力をなくしていて、事務仕事をするふりをしながら本を読んだり。えーっと荒川弘百姓貴族1』というマンガエッセイなんですが。笑えます。
午後は草刈りにでる。日没まで草刈りしたが、午後は風が出て、夏の夕風という風情で、気持ちよく、どんどんと畦畔の草を刈りました。遮二無二刈る。一心不乱に刈る。無我夢中で刈る。鬼神の如く刈る。というのはなかなか難しく、煩悩の徒である私は、あれこれ国際情勢から、日本の政治や経済について、TPPと日本の未来、さらに、以前は落語かケイタムのスーパーセブンの動画ばかりを薦めてきたのに、最近になってなぜ急にYouTubeは僕にちょっとエロがかった動画を薦めてくるようになったのか、考えつつ草刈りをしていたのでした。うーむ。


参議院の選挙が公示されました。一週間ほども前に「日本農業新聞」に載っていたラジオパーソナリティ吉田照美氏のインタビュー記事。氏のラジオ番組は聞いたコトがないのだが、話としてはよくわかるような気がする。