現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

体育の日はあれこれ忙しい(笑)


10月10日は体育の日
朝からよく晴れました。で、朝のうちは「なんか寒い、今朝は冷えるね。」というのが挨拶でしたな。ぐっと冷えました。
午前中はお米の精米と発送など。それから母方の親戚が新米を取りにきてくださる。お隣の県で暮らしておられるのだが、毎年、買ってもらっているのだ。ワンボックスの車で来られたのですが、お米を後ろに積んだので車の後ろがかなり沈んで傾いていました。でもありがたいことです。うちの農業は地域のみなさんはもちろんですが、友人やら恩師やら親戚に助けられていますな。ありがたいことです。


午後は作業所の整理で最後のくず米などを出荷したりする。
それから雑草が多くて稗種がたくさん混じっているような籾殻は田んぼにまかずに田んぼ隣接の道路の法面なんかにあけておいたのだが、その籾殻に火をつけた。ちょっと風があったほうがいいのだが、今日は少し風が強すぎるかな?籾殻は一度火がつくと、少々の雨風では消えず、じわじわと燃えてくれます。
それから現金手渡しの年貢をお配り申し上げる。


アマゾンから坂本龍一『CHASM』と映画『冒険者たち』と『サムライ』のサウンドトラックのCDが届く。
『CHASM』は2004年のオリジナルアルバム。12年前かぁ。いろいろ思い出すことがあるが、このアルバムはまったく記憶にない。で、買ってみた。アルバムで聴くといろいろ実験的なことをやっているなぁ、と思います。思いのほか知っている曲がたくさんあった。なんでだ?
映画『冒険者たち』と『サムライ』の音楽は、両方ともフランソワ・ド・ルーベが作っているんですよね。ともに1967年の映画です。僕は『冒険者たち』という映画が好きでDVDで何度か観ているのだが、先日『サムライ』というフィルムノワールを観たら、これがすごくかっこよくていいんですな。あ、ともにアラン・ドロンの映画です。うーん、昔、若い頃はアラン・ドロンは好きではなかったのですが、今はとても好き。代表作といわれてるようなDVDになっているものはだいたい観ましたが、どれもカッコいいです。かっこいいと思えるようになってきたのでしょうね、年齢と共に(笑)。
アマゾンからは先日『高校教師』というDVDも届いたのですが、時間がなくて観てません。ま、近々観る予定。はよ観んかい!(笑)。


そういえば、昨日はちょうど時間が合ったので家族で夕食をファミレスにでかけた。よく利用する和風ファミレスで蕎麦がウリなのだろう。まあ、でもファミレスで出そうな蕎麦の域を出ているとは思えないのですが。いつもはたいていまず僕は生ビールを注文するのですが、実は今回は出かける前にビールを一本いただいていたので、運転も出来ないので乗せてもらってきたのですが、日本酒の燗を注文。で、蕎麦と寿司のセットを注文。うーむ。今さらですが日本酒と蕎麦はあいますな。たぶん日本酒がわりと辛めだったからだと思います。普段も家では僕は燗酒はほとんど飲まないのであれですが、体調もよかったのかも(笑)。
えーっとでも、三連休の真ん中で大型バスで乗りつけてきている団体もいたようで、30分ほど待たされました。ええ、僕もうちの家族もずいぶん辛抱強くなったものです。


どういうわけか、というか縁があったのだろうが、僕が最初文庫本を読みだした中学生の頃だが、よく安岡章太郎のエッセイを読んだ。『なまけものの思想』とか『やせがまんの思想』なんていうタイトルの文庫本で、おもしろく読んだ。たぶん”なまけもの”だの”やせがまん”だのという言葉に中学生の僕の何かが引っかかったんだと思います。高校生になってできた友達に、なにかおもしろい本ないか?と聞かれて、安岡の『なまけものの思想』とか『やせがまんの思想』などをすすめたのだが、律義に買って読んでくれたらしいその友人は「ちょっとむずかしいな?ほんなことない?」と感想を言ってくれた。僕はびっくりして読み返してみたら、確かにちとむずかしいかも、と思えるようになっていた。僕がおもしろがっていたのは、安岡章太郎遠藤周作吉行淳之介など(いわゆる世間で言うところの第三の新人という作家ですね)とのバカ話をおもしろがっていただけなのだが、なるほどバカ話以外では批評が入ってきていますから、高校一年生にはちょっとむずかしく感じたのかもしれませんね。中学生にはそういうことはわからないので、単純にバカ話がおもしろかったのだろうと思われます。
ま、そんなこんなで安岡章太郎遠藤周作吉行淳之介から文庫本に入ったのです。ええ、70年代半ばの中学生です。
この今朝の読売新聞の記事を読んで安岡章太郎の娘さんが東京大学ロシア文学の教授になられていることを初めて知りました。なるほどなぁ。それから図録に村上春樹が文章を寄せているらしいが、安岡章太郎村上春樹にどういう接点があったのか、とても知りたいと思っている。