現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の刈取り終了とコンバインのトラブルと『アバウト・タイム』

リチャード・カーティス監督『アバウト

夜の間に雨。終日、曇天。
今日は一枚だけ残っていた大豆の刈取りをしたいが、午前中はまだまだ湿っているので午後まで待つことにする。草が多いのでそこそこ乾かないとコンバインが詰まってしまうからです。
そんなこんなで午前中は事務仕事など。
午後から豆の刈取り開始。といくはずが、コンバインを圃場までゴロゴロと運転していったら、どうもエンジンの回転数が何度か下がってしまったり、止ってしまったりした。これはイカン、とクラッチを切って、エンジン負荷を下げたり、エンジンをかけ直したりして、ゆっくり動かしていく。エンジンの回転数が安定しない。やれやれ。ところが、なんと県道のバイパスを横断中に道路の真ん中で止ってしまって、やってきた一台の乗用車にクラクションをハデに鳴らされて慌てる。ファン!ファン!ファン!フォータイムスファン!である。手を上げてちょっと待ってね、と合図を送るが、心臓はバクバクだ。幸い田舎道なのでそのクルマ一台だけで、渋滞になることもなかったが、いやはや。あーた、あーたがクラクションを鳴らしたってコンバインは動きませんよ。慌ててもう一度エンジンをかけ、不安定な回転数のままなんとか道路を渡りきる。やれやれ。汗かきますわ。これでは豆刈りどころではない。田んぼ道でコンバインを停め、農機センターに電話して見にきてもらう。症状からたぶん燃料系統のトラブルだろうということで、一つ一つ確認していき、二つある燃料フィルタを観てもらったら、そのうちの一つのフィルタが詰まってドロドロ状態でした。たぶん原因はこれだろう、と言うことで、掃除してもらいましたが、ドロドロの状態のはフィルタの交換が必要ということで、今回はフィルタなしで作業することにしました。

「さっきな、そこのバイパスの真ん中で止ってしまって、クラクション派手に鳴らされたンよ。」「え、まじっすか、真ん中で?」「そうなんよ。真ん中で。慌てるわ。クラクション鳴らしたって、コンバインは動きませんちゅうことよ。」「あははは。まあ、急いでたんでしょうね。」「まあね、すぐなんとかエンジンかかったし、よかったんやけどね。」「だんだん、みんな自分のことしか考えないようになりますからね。クラクションなんか鳴らさなくてもいいんですけどね。」「ほうよ、キー回す手も慌ててふるえるがな。」「見たら、困って慌ててるのはわかるんですからね。クルマから降りてきて、どうかしましたか?ぐらい聞いてもね(笑)」「あはははは。ほんまや、なにかお手伝いできることはありませんか?ぐらい言うてもろても間違いじゃないわな、世の中。あはははは。」「あはははは。」と二人で笑いあって僕は緊張から解放されたのでありました。


その後は汎用コンバインは快調に動き、なんとか無事、今年の大豆を全部刈り終えました。ありがたいことでした。


夜、リチャード・カーティス監督『アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜』(2014)をiTunesで観る。タイムトラベルものなんだけど、なるほど、ほのぼのとしたヒューマンコメディですな。しみじみさせられました。おもしろくて楽しめたけど、もうちょっとハラハラさせてほしかったな。一カ所、もっとハラハラさせられるところがあったはずなんだけど、わりとすっと流れた印象です。リチャード・カーティスローワン・アトキンソン主演の『Mr.ビーン』の脚本で人気が出て、『フォー・ウェディング』(1994)、『ノッティングヒルの恋人』(1999)、『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001)、『ラブ・アクチュアリー』(2003)とヒットを飛ばした監督ということです。なるほど。