現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

日野菜の漬物と開高健の講演集のことなど

開高健の講演集CD


26日(月)
今日は曇りがちの天気だったが夕方まで雨が降らなかったので、大豆の選別をする。父と母も手伝ってくれる。
これで大豆の選別も終了。このまま続けて出荷してしまおうかと思ったが、雨の気配もしたので、出荷はやめて、大豆のコンテナを返却したりフォークリフトをしまったりする。


暗くなってから漬物でビールを飲む。
市販の漬物はまあたいてい美味いけれど、うーん、野沢菜はまず間違いがないな。おみやげ屋さんで売っているものもたいてい間違いなくおいしいです。えー、普通の野沢菜漬けはまず安心できます。うーん、それから京都の漬物、京漬物も種類は多いですが、京漬物として売っていれば、たいてい美味いです。いくつか大手の漬物屋さんもありますが、ええ、おみやげ屋さんで売られているものもおいしいです。
あとは今日、食べた日野菜と言われている蕪の一種ですが、これがね、美味いですよ。いつも食べているのはぬか漬けだとおもうんだけど。
母に以前日野菜のことを聞いたら、すぐに簡単に栽培できるようなことを言っていました。作ったこともあるそうです。
僕は漬物好きだし、どこか旅行したときのおみやげももうずっとその土地の漬物に決めています。ま、間違いなくおいしいですから。
もちろん母の漬ける漬物もおいしいです。
市販の漬物の一番心配なところはレシピがはっきりしていないところです。というか秘密になっていることが多いのです。ま、当然ですわな。たぶん食品添加物もあれこれ使われているんじゃないかな。真っ黄っきのタクアンとか、鮮やかな紫色の小茄子の浅漬けとか、いつも色素を考えますが、でもおいしいんですよね。その点、自家製の漬物は妙なものは入っていないし、正真正銘の漬物の旨味ですわな。
などとウダウダ書いていますが、市販の漬物のうまさにはほんとに頭が下がります。漬物屋さんとか酒屋さんは、化学者でもありますわな。ええ、味が化けますし。


昨日今日と開高健の講演集がアマゾンから届いている。昨日は『足で考え耳で書く/雨の日には釣竿を磨きながら』が、今日は『経験・言葉・虚構/地球を歩く』というやつです。新潮社の講演CDのシリーズですな。あれはいつ頃だったろうか、新潮社の講演シリーズはカセットテープで出ていて、開高健のもいつも気になっていたんだが、「小説家は小説を書いていればいいんだ。小説家のファンも小説を読めばそれでいいんだ。」という声が耳の後ろから聞こえてきて、買わずにすませていたのだが、ちょっと油断して気が緩んだのか、買ってしまっていた。
開高健の声はよく知っているのだ。サントリーのCMでも聞いたことがあったし、あれはなんのCMだったか1980年代の前半に「私の目」というのを、絶妙な関西弁なまり、関西弁のイントネーションで発しているCMがあって、僕はよく真似をしていたし、NHKが富士山でインタビューしている番組も観ている。濃霧の中のインタビューで、寒さのためか、アル中のためなのか、ウイスキーカップを持つ手がずっと震えていたのを覚えている。
傲慢で自信たっぷりに聞こえる大きな声が印象的でした。
この講演集は東京の紀伊国屋ホールで70年代80年代にされた講演のCDです。ま、内容は当たり前ですが、本に書かれていることばかりのような気がしますが、ま、ファンとしてはうれしいです。50分ほどの講演ですな。おもしろい講演だと思いますが、お蒲団の中で聞いていると、特に飲んでいるときには落語と同じく睡魔に負けますな。考えてみると睡魔というのは僕にとって最強の魔なのかもしれません。おかげで落ち着いて暮らせてもらっています。(このあと一行抹消。)


27日(火)
朝のうちは暖かい南風、その後北風に変わってくる。夜になって強風。


午前中は精米など。午後は年賀状の宛名を印刷したり。
そうそう、朝、子供たちからネットにつながらない、と言われる。Wi-Fiが動いていないようだ。モデムやルーターの再起動をかければすぐに直るかと思ったらこれが、なかなかうまくいかないので、焦る。ルーターが壊れたのかとおもって、モデムから直接コンピュータを繋いでみたら、う
まくいったので、ルーターを三時間ほど休ませてから繋いだら、今度はうまく繋がりました。やれやれ。


今朝の日本農業新聞高村薫の『土の記』が刊行されたという紹介記事が。なるほど。