現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ハナムグリ、ベニカミキリ、コオイムシ、発芽した稲、バッハのゴール



13日(土)
朝から雨。
午前中は田回りのあと、ロータリーの爪を交換する。荒起しの時もどうも耕転が不十分で、稲株がひっくり返らずにそのままの状態だったりしたし、「こなし」作業でもあまり草が沈まなかったのだ。トラクタの爪もいくつも種類があるのだが、今は耐久性のある爪を利用している。以前は毎年春にロータリーの爪の交換をしていたのだが、それが春の荒起し、「こなし」の作業で、もう一度爪交換をしなくてはいけないようになってきて、耐久性のある爪に交換したら、一年間は使えるようになりました。ありがたいです。ま、でも一年に一度は交換しなければいけませんね。
お昼前から雨が上がり、天気予報の通り晴れてくるのかと思ったら、思いのほか雲が多い午後です。午後は「こなし」にでる。


そういえば、仕事が遅くなって、一人で夕食を食べていたら、ピアノの音が聞こえてきた。次女がバッハのゴールドベルグ変奏曲の最初のアリアのところを練習している。そうそう、そういえば長女にネットで楽譜を注文して買ったのを思い出した。ゴールドベルグ細田守監督『時をかける少女』でバックで使われていて、長女も興味を持ったみたいなんですな。でもあまり練習してなかったなぁ(笑)。次女もたぶん同じ楽譜を見て練習しているようなのだが、まだまだグールドにはほど遠いです(笑)。
ピアノ教室に通って練習していると、一年に一度くらい発表会があるのだが、何度か僕はゴールドベルグ平均律坂本龍一を、ゆっくり、とてもゆっくりでいいから披露したらどうだ、と二人の娘に言ってきたのだが、なかなか難しいらしい。子供の発表会でもバッハを弾いている子はいなかったみたいだし、坂本龍一は高校生が弾いたのを覚えています。
僕は村上春樹でグールドを知ったのだが、グールドを知ってしまうと、ゴールドベルグ変奏曲はもちろん、バッハのピアノ曲というか、鍵盤の曲は誰を聴いても、グールド以上の演奏はないような気がしてしまっている。たぶん、どうしようもないな。次女にはせめてグールドのバッハのゴールドベルグ変奏曲の最初のアリアのコピーをしてもらいたいところだ。ええ、まず、アリアから。ええ、アリアだけでも。




14日(日)
子供会の花植えがあるというので、まるごと保全隊の事業の一環なので、花を植えたプランターを並べる用水路の草刈りをする。
それから今日は最後の「コシヒカリ」を苗代に並べる。この「コシヒカリ」は皆さんに食べていただいている無農薬有機栽培の「コシヒカリ」です。ちょうどいい具合に発芽していたので、どんどんと苗代に並べて、白いラブシートを被せていきます。
それから、これで催芽・発芽関係の作業は終わりましたので、発芽機を解体・撤去・水洗い・格納。と、頑張りました。
このあたりから気温がぐんぐん上がってきました(笑)。
午後はブロックマスターをロータリーにつけて、畦畔ブロックの畔裏の草を耕転。
夕方から日没まで畦畔の草刈り。


身体を動かして汗をかいて仕事をしたので、ビールのうまいこと(笑)!
僕の人生の意味など、考えても、よくわからないが、うまいビールを飲めるように暮らすということに、結局、つきるのだろうか(笑)。うーむ。間違いないな(笑)。
夕暮れ。毎日、どこかのコンビニへビールを買いに行く。一人、たぶん、僕と同年代の店員さんが時々レジにおられて、僕がビールを買うと、「一日の仕事を終えて、これからビールですか。いいですねぇ。」と何度かおっしゃる。だって、毎日、ビール買っているんだから、まあ、そう言いたくなりますよね。たぶん、コンビニのマニュアルではなくて、実際にそうおもって声をかけて下さっているのだ。以前、あるとき、「ええ。むふふ。でも、これしかないんです。一番の楽しみは、ビールかなぁ。あははは。」「あははは。これしかないか。(2秒沈黙)飲める人は、みんなそうですよね。お疲れさま。」と会話したことが忘れられない。
だって、ビール、うまいんだもん!(笑)


朝の散歩の時、ハナムグリとベニカミキリを見つける。うまく言えないが、なんだか、最近、よく歩いていて、虫を見つける。なんとなく目の端に引っかかるんです(笑)。


15日(月)
今日は朝夕の田回りの他は基本的に終日「尻踏み」作業。17日に直播きするので、直播きの圃場も「尻踏み」。
でも午後は強風で、浅水というか、薄水というか、水の量が少ない状態で「尻踏み」をして、田んぼの均平をとるのだが、風が強いと水が吹き寄せられてしまうので、大変困る。今日も大変困りながらも、なんとか「尻踏み」。一枚はどうにも水がない状態になってしまったので、あきらめた。やれやれ。


あと、今日もトラクタで「尻踏み」のあと、隅を馬鍬で均していたら、コオイムシを見つける。今年はコオイムシは三度目なので、手が汚れていたが、スマホを取り出して、ビデオ撮影。コオイムシはわりと好きだし、見かけるが、タガメはもうすっかり観なくなっている。僕が子供の頃はけっこういたんだけどね。うーむ。