現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

熱い日々と田植えとニレの木の樹皮


今日はとても暑かったですね。長浜でも29度です。熱いぜ。“Hotter Than July”と誰かさんが、歌ってましたな(笑)。
窓を開けると夜風が気持ちいいぜ。


19日(金)
よく晴れました。
朝のうちは精米など。僕が精米している間に、父が「こなし」をしてくれて、精米を終えて、僕が「尻踏み」をしたり。
午後は田植え。


20日(土)
朝から終日、田植え。暑い。風も少なく、絶好の田植え日和だと思っていたが、暑過ぎる(笑)。思わず今月の最高気温と降水量のグラフを作ってみた。うーむ。
いや、晴れて、田んぼ仕事が進むのでうれしいのだけれど。その分、休みなしで日の出(?)から日没(!)まで田んぼ仕事に文字通り明け暮れることになっているので、田んぼで会う同業の百姓仲間と忙しい中、ちょっと会話すると、みんな「あかん、ヘロヘロよ。」「疲れがたまりまくり。」「もう地獄よ。」などとおっしゃっておられました。
もちろん僕も同じなのだけれど、心落ち着かせて家族と話するようにしなくてはな、と戒めております。疲れているのは家族も同じなので。


以下、私の散歩道の木々の中で、一番最後に芽吹いてくるアキニレの樹皮の画像をあげておきます。樹皮はちょっと白っぽくてなんだか色っぽい感じもしますね(笑)。
ハルニレとアキニレとありますね。「ハルニレは春に花が咲き春のうちに果実が成熟するのに対し、アキニレは秋に花が咲き秋のうちに果実が成熟する。北海道大学の有名な「楡の木」はハルニレで、アキニレは日本の中部より西に分布する。」ということらしいです。
ニレというのは、ニレ科というように植物の分類の代表になっていますし、北杜夫の『楡家の人びと』が有名ですね。うーむ。しかし『楡家の人びと』は未読。どくとるマンボウシリーズは、一時、はまって読んだんだけどな。でももう40年ほど前のことなので、なんにも覚えていない(笑)。『どくとるマンボウ昆虫記』は、おもしろくて心震えながら読んだのを覚えている。
『楡家の人びと』と『死の棘』は、なんだな、昭和に小説のおもしろさに触れて育った身なので、やはり読んでおきたい小説だな。未読です。ここ最近、未読ばかりだな。ま、いいんだ。この世の中、未読ばかりで当たり前。誰もが認める文豪と言えば、漱石、鷗外、谷崎だろうか?(笑)あ、いや、ぜんぜん、自信ありません。というか、どうなんだ?日本の文豪。露伴は入れたいな、個人的には。あと入れたいのは・・・、泉鏡花か(笑)。ま、個人的な問題ですな。だって読んでいない人はわからないし。どういうわけか読んだことないんだけど文豪と言えばバルザックと言葉が続いてしまうのだけれど、今や、文庫本でも、バルザックの小説を読むことは難しくなってきてますな。まあ、それは露伴でも鏡花でも同じですけれど。
うん?話がそれました。私の場合、誰もが文豪と認める漱石や谷崎でも未読は数多いという話でした。あとは推して知るべしですな。
肉体疲労児になってしまうと、さらにそこへアルコールが加わり、眠気を加速させて、小さな文字を老眼鏡かけて追う気力が・・・。かようにして人生は、刻一刻と・・・。しかし、なんだな、百姓に漱石や鷗外や谷崎は必要か、という問題もありますわな(笑)。もちろん人生に不必要と言えるものなど、なにもない、という立場です、僕は。うまくいったこと、いかなかったこと、あらゆることや経験が、人生の糧になります。無駄な経験というのはないのだろうと思います。そう思いたいです。