現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

麦わらを焼く

ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ

19日(月)
午前中は精米など。
午後は一人ではちょっと心細いので、長男にもきてもらって、小麦の圃場で、コンバインで刈って一面にまかれた麦わらを焼いた。
ここ数日の空梅雨の好天で、乾きに乾いているし、北西の風が吹いて、燃える燃える。こういうときはうっかり風上から火をつけると手に負えなくなるので、風下からゆるゆると火をつけて、畔際を先に燃やししまう。するとまあ、火はここで一応とまりますからね。乾いているので風下から火をつけたのに、どんどん風上に向かって火がついて燃えていく。隣の田んぼに燃え移らないように気を使う。100a分ほどを焼く。
その後、まだ太陽が高かったので、畦畔の草刈りにでる。



20日(火)
終日、麦わら焼き。明日は雨になるというので、なんとか今日のうちに全部焼いてしまいたかったが、途中で風向きが北西の風から南東の風に変わったりして、バタバタしたが、なんとか、全部焼き切る。午後は曇り空になってきて、ちょっと辺りが暗くなってくると、炎がまざまざと見えたりするのでありました。
麦は、茎の軸がストロー状になっているためか、燃やすとバチバチと激しい音をたてて派手なんですよね。
なんで麦わらを焼くかというと、麦の後に大豆を播種するからです。
以前は大豆の条間を80cmほどとって、芽が出てきてから、二度ほど中耕をして、大豆に土かけなんかをしていましたので、それなりに除草出来ていたのですが、最近は、条間を半分の40cmほどにして播種します。するともう中耕することは出来ませんから、手間はかからなくなったのですが、草が伸びてくるのを押さえるのに除草剤をまきます。しかし大豆は梅雨の終わり頃に播種して晩秋に収穫します。夏の暑い最中に成長してきてくれるのですが、当然、雑草も旺盛になりがちです。当たり前ですね。まあ、近ごろはそんなこともあって、大豆の播種前、小麦を刈ったあとに除草剤をまくことも増えてきました。つまり梅雨の頃に刈り取る小麦の間に、すでに雑草が生えてきているのですね。当然、雑草の種が落ちています。耕起して大豆を播種すれば、雑草も元気にでてきます。でもここで麦わらを焼いておけば、表面に落ちている雑草の種も焦げてしまって、芽は出てきませんね。短く刈ってある麦わらですが、トラクターで起こすときも麦わらが邪魔になりませんので、きれいに仕上がります。それから焼かれた灰が土が酸性に傾きがちなのを押さえてくれます。


21日(水) 夏至
深夜から雨が降り出したようで、朝起きたら雨と風。
久しぶりの雨なので、畑や田んぼにはありがたいのですが、穏やかな雨や風だとありがたいのですが。風もけっこう強かったです。


今日はいくつか用事をこなしたけど、概ね家にいてゴロゴロ。ま、骨休みですな。
ティム・バートン監督『ビッグ・アイズ』(2014)とルーベン・フライシャー監督『L.A. ギャング ストーリー』(2013)を続けてみる。ま、楽しめました。 『ビッグ・アイズ』のエイミー・アダムスクリストフ・ヴァルツ、『L.A. ギャング ストーリー』のライアン・ゴズリングエマ・ストーンエマ・ストーンショーン・ペンなど、役者はけっこうがんばっている気配がするが、脚本がもう一つなのかな。とくに『L.A. ギャング ストーリー』は、警察側のキャラが立っていない(笑)。