現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

稲刈りに苦労した田んぼ二枚


今日も暑かったが、昨日よりは少しましかも。風が少しありました。麦わら帽子をかぶって田んぼに出ましたが、いささか風にあおられるので、途中からキャップに変更する。


朝、目が覚めたら、窓から外を見た奥さんが、雨がちょっと降ったみたい、などと言うので、慌てる。だって、昨日は乾燥機に入りきらないものだから、一枚全部を刈り終わらずに、少し残して仕事を終えたから。コンバインが入った田んぼは排水が悪くなるので、刈り取りにくくなるんです。でも、それほどたくさん降ったわけでもなさそうで、犬の散歩で確認しにいったら、水はまったく溜まっていませんでした。ありがたいです。


午前中は籾擦りと出荷。
午後は稲刈り。ただ稲刈りはちょっと苦戦。三枚の田んぼに入りましたが、一枚は水持ちが悪くて、初期一発除草剤がうまく効かなくて、たくさんヒエが生えてしまった。中干し後に出てきたヒエなので、今、やっと穂が出かかっているのだが、稲より大きくなっているので、スピードを上げるとコンバインの後ろのカッターの部分で藁が詰まってしまいます。ま、ゆっくり動かすしかありません。もっとも父も長男も、稲刈りと同時進行で、ヒエを鎌で刈ってくれているのですが、追いつきません。いやはや。
もう一枚はキシュウスズメノヒエという厄介な雑草が去年からどこからともなく(笑)僕の田んぼに侵入してきて、これが厄介でまず苦戦。すさまじい繁殖力。中干しの直前に田んぼにはいって手で取って回ったり、畦畔に除草剤をかけたりしたのだが、その時はきれいになったつもりでいたが、中干し後にまたすさまじく勢力範囲を拡げられてしまった。スピードを上げれば、コンバインが詰まる原因になるので、ゆっくり動かすしかない。
さらにこの田んぼはもともと少し水が湧いていて乾きにくい田んぼなのだが、今年はさらに稲刈り直前に水路からの水漏れもあったようで、田んぼの1/4ほどが土が柔らかい。こういう圃場でコンバインのクローラーで旋回は禁物(笑)。乾いたところから、ゆっくり前進後進を繰り返して稲刈りしていく。
上の写真はこの圃場の稲刈り後の写真なんですが、見る人が見れば、苦労の後がわかるはず(笑)。手前がぬかるんでいる部分。クローラーの跡がくっきり。でもコンバインの刈り刃がまだ新しくてよく切れたのが、ありがたかったです。
そんなこんなで、たいへん時間のかかった稲刈りになりました。やれやれ。
でもこの二枚の田んぼ「コシヒカリ」では稲刈りで苦労する田んぼの筆頭だろうと思っていたので、なんとか無事に刈れてよかったです。
その後、ヌカ(籾殻)を田んぼにまく。


夜は土地改良区の研修会。
空には月齢8.79の半月がすこし膨らんだ月が照っています。虫は盛大に鳴いています。明日は晴れるそうですが、今日よりも空気が乾いて爽やかになると気象予報士がテレビで話しておられました。籾擦りも稲刈りも、ちょっと爽やかに仕事ができるかな?(笑)