現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

今日も「こなし」作業とカエルの卵とタラノメと牡丹とイチゴ


朝の散歩でタラノメをちょっと収穫。さっそくちょっといただく(笑)。ホクホクとしてうまい。


午前中は精米など。それから事務仕事をして農協へ書類をいくつか提出し、いくつか送金。その間に長男が「こなし」作業。


午後は変わって僕が「こなし」作業へ。順調に作業できたが、昨日「こなし」をした圃場に水を入れても水が深くなっていかないので、おかしいと思って畔を見て回ったがそれらしい漏水は見つからない。おかしいなぁ、と思っていたのだが・・・。夕方になって見つけました。田んぼの真ん中あたりに直径10センチほどの大きな穴が開いて、そこから水がどんどんと漏れています。慌てる。こんな穴を見つけるのは初めてだ。穴は垂直に30センチほど下がっていてその後水平に流れていっている。どこに流れていっているのか、わからない(笑)。慌てて近くの乾き気味の泥をどんどんと穴に埋めて長靴でぐりぐりと踏んでみる。で、トラクタのロータリーでもう一度泥をこねてみる。とりあえず水は漏れなくなったようだが、ちょっと心配だ。


その後田回り。



午後の「こなし」は母の実家の家の隣の田んぼなのだが、二日前に水を入れたのに、今日トラクタで田んぼに入ったら、カエルの卵がいくつも浮かんでいた。トラクタでぐるぐるしてしまうので、どうなるんだろう。でも全滅してしまうことはないと思います。この寒天状の、ゲル(ジェル)状の、このカエルの卵が好きです。たぶんトノサマガエルの卵かな?
しかしなんですな、田んぼに水を入れて二日なんですが、水を入れた途端にちゃんと卵を産むんですね。ホルモンの関係もあると思うのですが、生き物の体の不思議にうたれます。



と、思いつつ母の実家の庭を見たら牡丹が咲いていた。恥ずかしいことだが僕は30歳ぐらいまで、牡丹の花というのものを知らなくて、花札の絵では知っていましたが、実物を見たことがなくて、イメージがまったく浮かばなかったのです。30歳だと当然仕事してますが、職場の隣の先輩に「牡丹って、どんな花ですか?」と訊いたことがあって、するとまさしく目を大きく見開いて「おまん、牡丹の花知らんのか?ほうか。ほんでも、ほういうこともあるやろな。うーん、なかなか大きな花で豪華やで。」と教えていただいたのをよく覚えている。この先輩には「桐の花って、どんな花ですか?」とも訊いたことあります(笑)。ええ、これも花札にありますね。このときは「おまん、桐の花知らんのか?」とはおっしゃいませんでしたが、「ちょっと大きくなる木やからなぁ。」とおっしゃって、このあたりだと、どこそこにある、あそこにもある、と桐の木が道路から見える場所を二つ教えていただきました。もちろん、すぐに仕事帰りに見にいったのを覚えています。で、しっかり覚えたので僕も教えていただいた木以外で二本見つけました(笑)。
そんなこんなで牡丹の花ですが、いつしか覚えて、今ではこうやってちゃんとわかるようになりました。しかし母の実家が牡丹の花を咲かせる家だとは知りませんでした(笑)。


お昼に、うちの畑で採れたイチゴが出ました。初物です。ええ、酸味も強いのですが、おいしいです(笑)。