現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

稲刈りシーズンの長雨と「医は食に、食は農に、農は自然に学べ。」


ブログも久しぶりの更新になってしまいました。うーむ。最高気温がだんだん下がってきているのがよくわかりますが、それにしても夏の猛暑の異常さもわかります。

10日(月)
午前中は雨が降ったり止んだり。午後は雨が止んで風がすこし出てきて、気温が上がりませんでしたね。


なんだかんだで、終日、事務仕事など。事務仕事ってなんだ?と思われるでしょうが(笑)。


昨日ブログで紹介した不染鉄ですが、肝心の『不染鉄丿便リ』の写真を載せ忘れました。ああ、完全にやられてしまっている私である。(笑)



11日(火)
朝のうち籾擦り。その後、夕方まで稲刈り。
夜は雨。


12日(水)
雨が降ったり止んだり。
朝のうち籾擦り。なんだか焦げ臭いぞ?と思ってモーターを止めてあれこれ調べてみたら、ベルトが一本切れていた。やれやれ。おかげで、籾摺り機のあちこちに籾や玄米が詰まったりする。
ちょうど以前ベルトを交換したとき、古いベルトを残しておいたので、新品のベルトを注文して、古いベルトをかけて、とりあえず籾摺り機を動かす。
午後もずっと籾擦り。
夕方から事務仕事。


13日(木)
朝一番にお米を配達し、その後ずっと昼食もとらずに稲刈り。いつ雨が降るかわからず、せっせと稲刈りしているうちに昼食も取れずにしまう。やれやれ。でもなんとか雨の降る前に予定を終了できてありがたいことでした。


14日(金)
午前中は籾擦り。朝、未明に雨が降って、田んぼは濡れているし、ちょうど区切りがつくまでと思って籾擦りをしたのだが、ちょっと籾擦りをしすぎたか。
いつ雨が降るかわからないお天気だが、風も少しあるし、朝から雨が降っていないので、これは稲刈りができるかも、と踏んで、午後はあわてて稲刈りに出たが、途中で雨が降ってきて。あわてて中止して、雨に濡れながらコンバインを車庫に戻す。やれやれ。


15日(土)
午前中は雨が降ったり止んだり。昨日の雨に懲りたし、今日は稲刈りを早々にあきらめる。お昼前に、昨日半分ほど刈った圃場の排水を促すように排水用の溝を切り直す。6月、田んぼを干すときに溝切りをして、排水を良くしてあるのだが、コンバインで通ると溝を踏んで潰してしまうので、こうやって途中で稲刈りが出来なかったときには、排水を良くしておかないと、圃場に雨が溜まって稲刈りの続きがすぐに出来なくなるのです。
午後は何もやる気が出来なくなって、テレビで自動車レースの予選や放映している映画を途中からぼーっと眺めたりする。


しかし、なんだな。この夏は大豆の播種をしたのに芽が出てこないような猛暑の日照りだったのに、稲刈りを始める頃から台風20号がやってきたり、雷雨があったり、台風21号がやってきて、その後は秋雨前線で、なんだかんだで秋の長雨になっている。おかげで「コシヒカリ」はほとんど斜めになってしまうし、圃場も乾かず雨が溜まっていたり、土も柔らかい状態だったりで、刈りにくい、刈りにくい。コンバインの操作もゆっくり丁寧にやらざるを得ず、時間もかかっていますし、気も使うので、疲れる疲れる(笑)。
あ、完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」は、窒素分の施肥はほとんどしていないので、その分、穂が小さめで、斜めになったり倒れたりはしてません(笑)。
そんなこんなで、ちょっと稲刈りは予定より遅れ加減です。でもこういうこともあろうかと、田植えの時期をけっこう大きくずらせているので、刈り遅れにはなっていません。むふふ。



夏の猛暑の間は、ほとんど蚊のことが気にならなかったし、えーっと稲の害虫といわれているカメムシもほとんど見なくて、おかげでお米の外観品質がとてもいいのは大変ありがたいのですが、この長雨になって、急に蚊が出てきましたな。たいてい風呂上がりにカープの野球をテレビでちょっと観ながら、ウトウト寝てしまうという日々なのですが、夜中に目が覚めるとたいてい何ヶ所か蚊に刺されている。痒くて腹が立つのだが、ありがたいことに、僕の皮膚はすぐに蚊の毒を中和してしまうようで、すぐに気にならなくなるのはありがたいです。たぶん小さい頃から蚊にやられつづけてきたので、免疫が出来てきたのかな?(笑)


11日の日本農業新聞のコラム。尾畠春夫さんの記事。



「人間の体は食べ物でできている。」「医は食に、食は農に、農は自然に学べ。」すっと聞き流すことも出来るけど、ゆっくり考えてみると、なかなか含蓄ある言葉ではあります。中国には古くから「医食同源」という言葉もありますね。


それにしても、野球はカープだが、相撲は遠藤と宇良を密かに応援している。宇良は一年ほどケガで休場していて、三段目からの出場である。しかし今場所は復帰してきた横綱稀勢の里の相撲が危なっかしくて、ラジオで中継を聴けるときは聴いて、ヒヤヒヤハラハラして楽しんでいる。
相撲は、八百長だの、暴力事件だの、親方の処分とか、なんだかんだでもめにもめたけれど、裸でぶつかり合う単純なルールで、大きい力士も小さい力士もハンデキャップや階級もないし、でも小さな力士が大きな力士をやぶる奥が深そうな技術もあり、楽しめるなぁ。