現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大晦日


朝からなんとなく陽射しが出たので、昨日までの寒波もすこしましになったかも。そういう意味ではありがたい大晦日ですわな。
今朝は凍てたので、ちょっとゆるできた時間から窓拭きからの大掃除。まずは二階の窓拭き。屋根にまだ雪があるので、長靴をもってきて、瓦の上にあがって外側を拭く。去年までは素手で拭いていたが、今日はどうにも手が冷たく、なまづけないことに、ゴム手袋をはめて雑巾をざぶざぶと洗って窓拭き。でもそこそこきれいになりました。窓拭き用の洗剤を使って古新聞紙で拭くとピカピカするのはわかっているのだが、今回は雑巾で水拭き。しかしなんですな。いつも思うことですが、雨は埃に満ちて汚れてますな。ですが雑巾の水拭きでもザブザブ洗えばそこそこきれいになりますな。
二階の屋根の上で長靴履いての窓拭きのBGMは、このところアート・ブレーキーメッセンジャーズの「A Night At Birdland」でクリフォード・ブラウンの若々しく伸びやかなトランペットを聴きながらする、というのが定番だったのだが、今日は、神田松之丞の講談を聴きながらの作業になりました。しかし、なんですな、毎年、どこかで書いているような気がしますが、クリフォード・ブラウンが事故死をしなかったら、ジャズシーンはちょっと違っていたのではないかな。いや、マイルスのミュートの効いた音も素晴らしいけど、クリフォード・ブラウンのこの音は、まさにトランペットの華やかな音の極みのような気がしますからね。それに音に元気がありますな。というか、才能ある若者が、自分のその才能に充分には気付かないものの、その才能ゆえに、半ば甘やかされつつ、大人の手のひらの上で、遮二無二吹いている、そいういうトランペットです。それにドラムのアート・ブレーキーがこれがまた遮二無二管楽器を煽ってますからね。



と、いうわけで、神田松之丞を聴きながら窓拭きとあいなりました。松之丞は今、講談の世界では大人気なんですが、どうもね今35歳で、若いので若さ特有のねちっこさ、熱さがあるんですよね。でもって爆笑問題太田光と顔もよく似ているし、話し方もなんとなく似ているんだなぁ。
でも、まあ、そのうち、このねちっこさも、年齢とともにどこかサラリとしてきて、より良くなるのではないかと思っています。師匠の神田松鯉は、「大石東下り」でも力の入れようがまた違いますからね。



講談 義士銘々伝「赤垣源蔵徳利の別れ」 / 神田松之丞 ・ 義士本伝「大石東下り」 / 神田松鯉



晦日というと、江戸落語でいうと「芝浜」ということになりますが・・・。上方落語では「掛け取り」が大晦日が舞台です。
しかし、なんですな、掛け取りみたいな風習が現代ではほとんど無くなってしまって(いや、あるかもしれんけど、だいたい今はもともと貸してくれませんから、大晦日の取り立てにもあいませんが)、現代の大晦日というと、・・・。年末ジャンボ宝くじでしょうか(笑)。「高津の富」がなかなかよろしおまんな。僕はずっと枝雀さんのを聴いてきているのだが、今日はさっきから六代目の松鶴さんのを聴いてます。
今ごろ、年末ジャンボ宝くじの当選番号が決りつつあるようですが・・・。ええ、気になってはいません。ええ、ぜんぜん気になりませんがな。24本の7億円、誰かには当たるわけですわな。誰かには当たります。ええ、買った人の中から当たります。ええ、私も買いましたので、ひょっとしたら7億円が当たるかもしれませんが、ええ、ぜんぜん気になりません。除夜の鐘が鳴るころ、一人でこっそり確認するつもりです(笑)。
もし、当たっていても、例によって報告はしません。しませんが、もし、当たっていたら、田畑は誰かに任せて、豪華客船で世界一周の旅にでも出ますな。そのまま帰ってこないかもしれません(笑)。「子孫に美田を残さず」という話もありますな。
「あんさん、ほやから、それは当たってからの話でしょ?当たらんかったら、どうするんです?」
「当たらんかったら、うどん食て、寝る。」
この、うどん食て、寝る。というのが、「高津の富」の中では、あたしゃ、たまらなく好き。


落語 高津の富 六代目笑福亭松鶴



【落語の語】掛取り【桂米朝】

米朝さんの噺はくいう掛け取りの噺でもやはり上品です。相撲取りの名前にちなんだシャレの話(なつかしい相撲取りの名前が出てきますし。)とか、近江八景にちなんだ断りとか、またバックの鳴り物がよろしいがな。落語の鳴り物は上方落語の特徴ですけど、華やぎますな。


というわけで、今日はたくさんYouTubeの動画を貼りました。時間のあるときにでも、どうぞ。