現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

青年農業者の発表会と「長浜盆梅展 句会ライブ」と崔洋一監督『断線』


25日(金)
 午前中は農協へ入ったりして、他人のお金をあっちこっち移動させる。いえ、悪いことはしてません(笑)。午後は湖北の指導農業士会の総会へ。それから青年農業者のプロジェクト発表と意見発表の審査をして、その後懇親会。懇親会では両隣が若い青年農業者だったので、いろんな話を聴かせてもらう。青年農業者の言葉の力、眼の輝き、それから屈託のなさ、いいものですなぁ。
 森敦の家に三つ年上の太宰治が遊びにやってきたとき、森敦のお母さんが太宰を評して「世の中に礼儀正しい青年ほど気持ちのよいものはない。」と言ったそうですが、ま、今でもそれは気持ちのいいものですな。ええ、あまり飲み過ぎずに帰ってきました。いや若いK君に「帰り道ですから、一緒に。」と送ってもらったのでした。ありがとうございました。



26日(土)
 朝から雪が舞う天気。
 今日はプレバトの夏井いつき先生の「長浜盆梅展 句会ライブ」に隣村の句友Sさんと参加してきました。今年で三年連続で一緒に参加しています。Sさんも私もともに過去二年夏井先生選の入選7句に残っているので、ちょっとプレッシャーがあるんですね(笑)。去年までは「取り合わせ」の句の作り方を教えていただいたのですが。今回は「一物仕立て」という、対象となる季語だけに意識を集中させ、その状態や動作を詠むやり方を教えていただく。ステージの前には盆梅展から小さな二鉢を借りてこられて、これをみんなで次々取り囲んであれこれじっくり眺めたり、梅の香を楽しんだり、木の幹に触ったりしながら、梅を観察し発見し詠むというわけです。10分の観察で5分で詠む、というこの時間のなさがツライところです。ま、ところが皆さん、速いんですが。
 でもありがたいことに入選7句に入れていただきました。ところがなんとSさんも7句に入っているんですね。毎年たくさんの俳句ファンが参加する中、これで二人とも三年連続入選7句に入るという奇跡のような状況になってきています。うーむ。二人でデスマッチのようになってきたか。デスマッチ?なにはともあれ、ドキドキもして楽しく、ありがたい日になりました。
 あ、私の句は一番右の「盆梅や鼻寄せあひてながめをり」で、この句会に参加していないとわかりにくい句ですね。Sさんの句はさてどれかな?夏井先生が「ひょっとするとこの方、句歴三十年かも」と評しておられました。
 最後に本にサインをしていただいたり、一緒に記念写真を撮っていただいたのだが、いい年をしてなにげにピースサインをしてしまうのが、どうもイカン。


 そういえば、YouTubeに勧められて松本清張原作・崔洋一監督『断線』(1983)を観る。土曜ワイド劇場というテレビで放映されたテレビドラマです。主演は松田優作。あと松田優作にからんでくる三人の女性は木村理恵、風吹ジュン辺見マリです。テレビドラマですけど、スタッフも含めてなかなか豪華ですよね。ま、こんな男は実際にはいないでしょうが、虚無感漂わせる男を松田優作がカッコよく演じています。三人の女性の中では風吹ジュンのファンだしこれも好演だと思うけれど、奥さん役の木村理恵がいい感じです。松本清張の原作は読んでいませんが、たぶん原作もいいのでしょうね。ただテレビドラマなので90分ほどで、テンポはいいですが、120分の枠だったら、もっとよかったかも。


 夜、テレビで全豪オープンを応援する。いやー、すごい試合でした。って、テニスのことはよくわからないが、クビトバの強さはひしひしと感じました。でも大坂なおみ選手おめでとう!世界ランクも1位!しかしなんだな、NHKで決勝戦の生中継をしてくれたんだが、全国で何人の人がこの中継を見たのだろう。ちょうど時間帯もよかったし。大相撲中継の後でしたしね。あ、そうそう大相撲のほうも白鵬がここに来て休場したので、明日の千秋楽は玉鷲貴景勝の二関脇のどちらかに優勝争いは絞られました。ま、玉鷲が圧倒的に有利だけど。