8日(金)
湖西の高島市へドライブ。湖西は、西江州と古い人は言ったりしますな。夜、31年ぶりに会う人たちと飲んでおしゃべり。懐しく、また楽しかったです。
遅くまで飲んだので駅前のビジネスホテルで泊まる。
9日(土)
朝、また湖岸道路をドライブして帰ってきました。
高島市新旭町太田のお酒「不老泉」の生原酒「杣の天狗」をお土産に一升瓶でいただく。早速ちょっと飲んでみたら、これはスバラシイお酒でした。昔の『琵琶の長寿』とか、湖西のお酒はときどきびっくりするようなのが出ますね。
で、31年前の古い高校の卒業アルバムを眺めていたら、その編集後記にこんな文章が載っていました。開高健の『オーパ!』に出てくる古い中国の諺なんかを使っていて、ちと笑えるが、最後の「やっぱり、青春は自分一人では完結できないものだと、友達の顔を見つめていると、思われてきます。」というのが、いかにも卒業アルバムのムードがあっていいですな。--アルバム編集委員一同--に敬意を表します(笑)。自分一人で完結できないものは、青春だけではなく、あれこれ、他にもたくさんあることに青春時代を過ぎるとわかってきます。そういうことを--アルバム編集委員一同--さんに、おしえてあげたいけれど、31年経って、当時のアルバム編集委員さんも今では48ぐらいになっているので、もうたぶんそういうことはわかっておられると思います。
ふっと思い出して、唐代の詩人、于武陵の「勧酒」を訳した井伏鱒二の詩を思いだして書いてみる。31年ぶりにたくさんの人にあって、「サヨナラ」ダケガ人生ダとつぶやいてみたくなるのでありました。
昨日今日と、江戸落語の『妾馬』をあれこれ聴いている。志ん生、志ん朝、市馬、花緑と聴いたのだが、若い花緑が一番長くて、話が丁寧で、フルバージョンという感じなのであげておきます。まだ若いので気になるところはいろいろありますが、よい噺家になりそうな気配は充分ですね。いや、しかし、四人ともおもしろいです。というか僕はこの『妾馬』という噺が好きなんだなぁ。
【落語】柳家花緑「妾馬」