現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

春の雪と梅と梅肉の冷奴と「そのあと」


14日(木)
 昨日の午後から風に雪が混じっていたのだが、朝、四時頃起きてみたら、屋根が白いのがわかりました。5時頃になって明るくなってくると春の雪にうっすらと包まれているのがわかります。
 庭は紅梅につづいて、ちょうど白梅がきれいに咲いているのだが、その梅の花にも雪ですな。雪はすぐにとけてしまいましたが、終日曇り空で風も冷たい。
 午前中は精米など。
 午後は事務仕事。確定申告の書類を仕上げなければ。



15日(金)
 昨日とは打って変わって朝から晴れて、風もおだやか。ありがたい。
 朝、消費税の申告書も作成して、午前中に税務署に出してきました。最終日なので混んでいるに違いないと思って、市役所に車を駐車して、200mほど歩いていったのですが、思いのほか空いていた。もっとも小さな税務署の駐車場はいっぱいでしたが。今年からe-Taxで提出するのがずいぶん楽になっているようなので、みんなネットから提出したのかな?ま、その方が楽ですわね。僕も国税庁のページで申告書を作成して印刷して提出すると、税務署の職員さんがザッと書類を確認して受付のハンコを捺してくれるだけなので、来年はネットで提出してもいいんだけど。でも暖かかったので舗道を歩くのも気持ちよかったです。


 午後は車庫の掃除をして、田植え機を整備にだしました。どうも植付け部がちょっと右下がりに傾く気がするのです。
コンバインのクローラー部ももうガタガタなので、これも麦刈りに備えて整備してもらうつもり。冬の間から頼んであるのだが、なかなか順番が回ってこない。


 天気もよく身体を動かしたので、夕方、冷奴をいただく。いつものようにワサビやかつお節ではなく、梅肉とシソと一緒にポン酢でいただきました。これが、あーた、うまいんですわ。ポン酢ともあいますな。ラジオの大相撲中継を聴きながらの冷奴である。


 3月11日の日本農業新聞のコラムに谷川俊太郎の「そのあと」という詩が紹介されていた。もちろん東日本大震災について書かれています。「そのあと」いい詩だなぁ。初めて読む詩でしたので、ネットで検索してみると、東京新聞朝日新聞のコラムでも取り上げられていました。死者を偲び悼むとき、その気持ちは、結局生きている自分にかえってきますね。
 どんなに悲しく絶望的な気持ちになっても、終わらない「そのあと」がありますし、どんなに歓喜のや幸せの時間を過ごしても、それが絶頂であればあるほど、終わらない「そのあと」がありますね。時が流れ続けることは、残酷なときもありますし、ありがたいことでもあります。あたりまえのことですが。
 ま、ほんとはもっと書きたいことがあるのだが、今日は書かずにおきます。


そのあと     谷川俊太郎

そのあとがある
大切なひとを失ったあと
もうあとはないと思ったあと
すべて終わったと知ったあとにも
終わらないそのあとがある

そのあとは一筋に
霧の中へ消えている
そのあとは限りなく
青くひろがっている

そのあとがある
ひとりひとりの心に



 上の谷川俊太郎の「そのあと」。センタリングさせてみたら、なんだか詩のシルエット(?)がカネゴンに似ていると、ふっと気がつく。うーむ、これは金運が上がるかも、と一人でほくそ笑んでいる春の夜なのでありました(笑)。うーむ。カネゴン、今の若い人には通用しないかな?あたしゃ、ドリフ世代でもあるし、ウルトラQ世代でもあるんだな(笑)。