現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

苗箱への土入れ作業と土地改良区の総代会と『元禄忠臣蔵』と『DEBUT AGAIN』


23日(土)
 今日も思いのほか風は冷たい。
 午前中は精米など。
 それから苗箱に土入れをする。今日から本格的に苗代の準備。最近は播種の時に空の苗箱に土を入れ散水して播種して覆土する、という流れになっていると思うのだが、うちはそれだけ長い播種機を設置する場所もないし、土の袋を吊るしておくことも出来ないので、あらかじめ苗箱に土だけはいれておくという風にしている。去年までは農協から土を運んでくるときも、軽トラに土をあけてもらって運んできて、また作業所に土をぶちゃける、ということをやっていたのだが、今年はフォークリフトで土の袋をそのまま運んでくるというやり方に変えました。軽トラの過積載を厳しく言われるようになったからですが、ま、これはこれでやり方としては悪くないですな。


 午後は土地改良区の総代会に出席する。たくさんの数字が読み上げられましたが、ま、数字には弱いのでなにがなんだかということですが、出席して聴いてないと不正があっても困りますしね(笑)。お互いに緊張感がないとね。


 総代会から帰ってきたら奥さんの実家のお父さんとお母さんが来てくださって、子供たちのお祝いやら餞別やら祭りということでお餅をいただく。ありがたいです。
 僕の両親もそうだがみんな歳を重ねてきて、健康で動けて他人に迷惑をかけることなく、畑仕事もしつつ好きな趣味も楽しみつつ、ピンピンコロリといきたいものですなぁ、という話で盛り上がっておりました。ええ、そうそうそんな死に方も出来る人は少ないと思うのですが、死因として老衰というのも贅沢で幸せなことになってきましたね。



24日(日)
 朝、目が覚めて、ちょっと驚く。雪で田んぼが少し白い。
 春のなごり雪
 でも10時にはほとんど消えてしまいました。
 午前中は精米など。
 お昼前から昨日の続きで苗箱に土入れ。午後もつづいて土入れ。
 土入れ作業をしながらラジオでセンバツやら大相撲のラジオ中継を聞く。


25日(月)
 朝のうちは精米など。それから子供たちのアッシーを二つ務める。
 午後は苗箱への土入れ。
 夕方お米の配達。



The 47 Ronin (1941)

 長い映画なのでここ数日かけてYouTubeで観た映画、溝口健二監督『元禄忠臣蔵』(1941)。ウィキによると
「情報局国民映画参加作品。前後篇の2部作で、昭和16年(1941年)12月1日に前篇、翌年2月11日に後篇が公開された。製作は松竹京都撮影所。当時の松竹と前進座のオールスターキャストで監督は溝口健二とされている。しかし太平洋戦争の開戦時であり、地味ではあるが、ワンシーン・ワンカットの実験的手法とともに40年後に再評価されて、1980年1月4日に松竹系で公開されている。モノクロ 219分。」
とあります。
 総監督は白井信太郎とあります。僕は溝口健二という映画監督のことがちょっと気になっているので、YouTubeのオススメにしたがって、観たのですが・・・。1941年ですからね。戦時中ですね。いきなり「護れ 興亜の 兵の家」なんてのが出てきます。前編と後編に別れているのですが、こういう忠臣蔵は初めて観ました。だって吉良邸討ち入りの場面がないんですよ!そんな忠臣蔵って、ある?で、浅野内匠頭吉良上野介に何故切りかかったのか、その理由も描かれていないんです。松の廊下からはじまりますが、全編、一滴の血も描かれていません。忠臣、義士はいいけれど、もう一つまとまりもスペクタクルもないんだなぁ。河原崎長十郎大石内蔵助をやっていますが、語弊があるかもしれませんが、どうもね、歌舞伎役者は映画にはあまりむいていないんだなぁ。いや、まあ端正な演技なんですが。



 どうしたんだ?と言われそうですが、先週から続々と大瀧詠一のcdがAmazonから送られてきている(笑)。これまでは昔カセットテープに入れてもらってもっていたアルバムで懐しい!というやつだったが、今回は新しいやつと持っていなかったもの。『DEBUT AGAIN』(2016)は大瀧詠一がさまざまなアーティストへの提供曲を自ら歌ったアルバム。セルフカバーというやつですな。さらに初回限定版というわけでもなさそうなのだが、ボーナストラックが4曲も入っているぜ。亡くなってから発見された録音もあって、なるほど。なるほど。と聴いている。この人はやはり歌がうまいですな。力まない歌唱で曲になじみますな。『大瀧詠一』(1972)は、いつもカセットに入れてくれていたO君も持っていなかったのか、聴いたことがなかったというか、ラジオでちょっと流れていたのは覚えているのだが・・・。ええ、まだこれから聴きます。楽しみ。むふふふ。


 「七本鎗」という木之本の日本酒をいただいたので、なにかないかな?と冷蔵庫を開けてみたら、奈良漬けを見つける。お土産で買ってきたのかな?いただき物かな?きちんと包装された奈良漬け。開封していただきました。しっかりと漬っていますなぁ。甘すぎず非の打ち所のない奈良漬けでした。いいなぁ、「七本鎗」がしゅるしゅると飲めます(笑)。


 このところ、土入れ作業で肉体労働が再開されたので、夜の睡魔が半端なく、風呂上がりにパジャマに着替えてテレビ見ながらうつらうつらしてしまうこと多し。ま、でも父と母と長男との共同作業で、ラジオが流れていて、ま、31年の苗代の準備の作業も順調に快調にはじまりました(笑)。


 日本農業新聞のコラム。八・九のリズムの俳句だが。いいなぁ。「土地が貧しければ、教育に力を入れ、身を立てる以外にない。」が身にしみるが、本当のところは、土地が肥えていようが、貧しかろうが、教育に力を入れる以外にないのです。ええ、いや学校教育だけが教育ではないということも含めて。教え育み、学び育まれるということ以外に本当のところ立身はありませんわな。