現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

畔塗り機を動かしはじめたことと「雷乃発声」と塚本邦雄の短歌


30日(土)
 午前中は畔塗り機を出してきてトラクタにセット。一年ぶりなのであちこちグリスアップ。さてさて試運転とおもったが、・・・。これが3mほどうまく動いたかと思ったら、畔塗り機が回らなくなってしまった。いやはや。トラクタからのPTOの動力が畔塗り機に伝わっていないようだ。いちど田んぼから出してアスファルトの道で畔塗り機を外してみる。どうもPTOの動力を伝えるコネクタのバネがグリス不足で動かなくなっているようだ。オイルで古いグリスを落として新しくグリスを塗り付けてやる。畔塗り機のグリスアップはやったけれど、トラクタのPTOの動力部分のグリスアップはしてなかったんだなぁ。
 動き出したところで雨が降り出す。結局、一枚分だけ畦塗りをして終わる。


 夕方から「まるごと保全隊」の役員会。



31日(日) 
 未明に激しい雷鳴で目が覚める。今日から七十二候の「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」ということなのだが、雷様、大音声でした。
 終日、陽射しが出たり雨が降ったり。
 午前中は精米など。
 午後は奥さんと娘と三人で近江ちゃんぽんのラーメンを食べて、娘を米原駅に送っていく。途中、奥さんと娘が買い物すると言って入っていったお店は古民家を利用したおしゃれなお店。「なんなん?」と聞いたら「イタリア料理のお店で、女子会で人気らしい」ということでした。奥さんは欄間風の木彫りコースターを買ってきてました。


 夕方、スーツにネクタイと扇子でちょっとお仕事(笑)。


 MacOS X についてくる無料のワープロソフトといえば「Pages」です。まあ、どうということのないワープロソフトですが、日本語の縦書きが出来なかったので、僕はもっぱら「egword universal 2」を使っているのですが、このほどやっと「Pages」でも縦書きが出来るようになったというので、使ってみました。なるほど。シンプルで使いやすいです。やっとこれで普通の日本語ワープロになりましたね。
 というわけで、今朝の新聞に載っていた塚本邦雄の短歌を縦に打ってみました。
 最後の一首は「春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそ惜しけれ」という百人一首にもある周防内侍の本歌取りでもありますね。塚本邦雄の歌は三首とも戦争を強く意識させる歌になっています。それにしても『波瀾』は1989年に出た歌集ですから戦後44年経っているわけですが、ある日突然枕元に召集令状が届くというのは、ちょっとドキッとさせますね。春の夜の夢ならいいんですけれど。