現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

初夏(?)の陽気とロータリー作業と畦塗りとなたね油粕をまいたこと



16日(火)
 終日、長男は畦塗りに、私はトラクタで二度目のロータリーをかけたり。


 このところお米のお客様への礼状に「春本番の陽気です。」などと書いていたのですが、桜は満開から散りはじめましたし、菜の花もどんどん咲いてきているし、ケヤキも芽吹いてきています。今日などは初夏といってもいい陽気。考えてみれば、「春本番の陽気です。」というのは、春本番の陽気になる前の暖かい日に使う言葉であるのかもしれませんね。時候の挨拶というのも、お天気次第ですから、なかなか難しいものですな(笑)。



 今朝の苗代はこんな具合。プール苗代なのですが、今日は天気も良さそうだし、気温も上がりそうなので、すこし水が減った分を足してやりました。



17日(水)
 朝、浸種している水の交換。
 それからトラクタのヒッチの調整をして、ロータリーからコンポキャスターにつけかえて、有機栽培する予定の圃場に、クズ豆と油粕をまいたりする。
クズ豆は毎年撒いているのだが、油粕は初めて。油粕というのは、菜種油をしぼったカスということです。うちの有機栽培の圃場は菜の花を緑肥にする栽培方法なので、油粕などまく必要がないというか、同じようなものをまいていることになるのですが、今年は昨秋の長雨で菜種の発芽がそろわず(つまりあまり発芽してこなかったので、菜種の花があまり咲いていないわけですね。それでも菜種の肥料として発酵鶏糞は入っているのですが、・・・。)それで足りない分を油粕で補おうと思ったわけです。田植えの直前だと還元障害が起きるかもしれないので、この時期ならよかろうか、と考えた次第。田植えは五月の後半から六月頃になりそうですし。
 油粕は父や母が畑でよく使っていますが、水稲の圃場にまくのは初めてです。農協の職員さんも、たくさん注文したので「どこにまくの?水稲?粒でなくて粉状やけど、どうやってまく?」と質問されました。ま、普通にコンポキャスターで一気にまくのですが。
しかし、午後2時過ぎに雨が降ってきたので、予報では4時から降り出す予報だったのですが・・・、慌てて撤収。粉状なので、濡れるとひっついたり固まったりするんですよね。続きはまた明日ということで。



 夕方は農協へ書類の提出。
 気がつけば携帯電話にお隣の農家から電話がかかってきてので電話をかけてみたら「ごめんごめん、たいした用事ではなかったんやけど、田んぼにさっきコウノトリがいたんよ。ほら、ツジイさん、そういうの好きそうなので、教えんとあかんと思って」ということでした。うれしいです(笑)。僕もわりと近くで油粕をまいていたのに気がつきませんでした。ああ、観たかったなぁ。以前僕がみた時は、アオサギよりひと回り大きくて、首がもうちょっと太いんですよね、コウノトリ。ま、エサにするドジョウなんかがいるからやってくるんでしょうな。


 夜、万年筆のメンテナンスなど。何本かを水洗いし、久しぶりにセーラーの長刀研ぎの万年筆に色彩雫シリーズの「月夜」のインクを入れてみた。いい感じです(笑)。