現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「秋の詩」を苗代に並べることと「こなし」作業と新緑の季節


 朝、田回りのあと、「秋の詩」の苗箱を苗代に並べる。予定より一日早く、まだ芽が充分には出てきていないが、明日は雨になりそうだし、土から上には出てきていないけれど、土の中ではもう根も芽も出てきているだろうから、並べることにしました。(ところが写真を撮り忘れる。いやはや。)
 その代わりというか、もうすぐ田植えする予定の苗に被せていた不織布を外す。最初なかなか緑化しなくて心配した苗だけど、きれいに伸びてきていて、ありがたい。


 午後は「こなし」作業でトラクタに乗る。小さい田んぼばかりだったし、石ころの多い田んぼで、もう一つはかどらない。



 芽吹きの季節を迎えています。朝の散歩道でもケヤキはもちろんアベマキもナラガシワも芽吹いてきました。でも木々の芽吹きは一斉ではありません。それぞれにふさわしい最適な時を測って葉を出してきます。だんだんそういうことが私にもわかってくるようになってきました(笑)。
 滝沢亘は1925年生まれ。1966年、41歳で亡くなっています。結核を患ってサナトリウムに入りながら歌を詠みました。最近『白鳥の歌』という歌集を知りました。「白鳥の歌」というとシューベルトを思い浮かべる人は多いかもしれませんね。中島みゆきの「白鳥の歌が聴こえる」の人もいるかも。僕は庄司薫の「白鳥の歌なんか聞こえない」を思い出しますが。
 萌え立つ緑の中で療養生活を続ける作者の心持ちがなんとも静かです。と深夜に雨音を聴きながら新緑のケヤキに思いをはせている私なのでありました。