現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

小麦の刈取り終了と大豆播種に向けて溝切りとアキアカネの羽化とカルガモの抱卵



20日(木)
 終日、小麦を刈る。どんどん刈って、本日で麦刈りも終了。ありがたい。
 さっきざっと計算したら、反当たりの小麦の収量は去年と比べるとアップしました。というか去年が悪かったのだが、今年は小麦作付けの最後の年になるので、いい小麦をたくさん獲ろうと肥料をたくさん振りまいたら、少し振り過ぎたので、概ね小麦は倒伏傾向で、刈取り作業は難儀しましたが、収量はアップしました。田植えに続いて、小麦の刈取りでも天候に恵まれて順調に予定通り収穫できたのもありがたいことでした。


小麦の刈取り終了20190620



21日(金)
 小麦を刈り終えたので、次の作付けの大豆の播種がしやすいように、小麦の圃場の麦わらを焼きました。
 最初は風がほとんどなかったのですが、火をつけた頃から少し風が出てきました。長男と一緒に焼いたのですが、乾いているし風が少しあるし、どんどん焼けます。
 しかし、風が少し強くなり過ぎたのでしょうか、ワラもよく乾いているので、隣の圃場にも燃え移って慌てました。水路から何度バケツで水をかけたことか。麦は刈り終えてあるので麦わらを燃やしても怒られることはあまりないだろう、とはわかっていても、火の管理が出来ていないのは大失態ですから慌てました。圃場の1/6ほどが燃えてしまいました。やれやれ。


 そういえば、朝、田回りをしていたら、うちの田んぼの稲の上がなんだかふわふわしているぞ、と遠目に思えたのだが、近づいてみると、なんと!羽化したばかりのトンボがわらわらわらわらと大量に田んぼから飛び立っているのでありました。わぉ!なんどか今の時期、溝切りの時期に立ち合っているのだが、こんなにもすごい数のトンボの羽化の飛び立ちには初めて遭遇しました!以前はこれがアキアカネの仲間、赤とんぼだと気がつかなかったのですが、気がつけば、当たり前ですが、これは赤とんぼです。たぶんアキアカネ。羽化したばかりなので胴体の色がまだ 黄色いのでだまされていたのです。夏を山中ですごして、秋にまた田んぼに帰ってくるのですな。
 そういう豊な自然の循環の中に辻井農園の田んぼもあるのだと思うと、本当にうれしくなってしまうのでありました(笑)。
 というわけで、本当は不染鉄風に描きたかったのだが、なんだか絵手紙風になってしまった(笑)。ま、いいけど。



22日(土) 夏至
 午前中は精米など。
 午後は長男に大豆の播種のために小麦あとの圃場の溝を切り直すやり方を教えて、僕は無農薬の圃場に除草機をかける。
 こうして長男に仕事を教えながら一緒に作業するのではなく、作業を任せて別の作業ができると、仕事は一気にはかどりますな。ま、こういうことはすぐに移行できることでもないので、ボチボチとやっていくしかないのだが、・・・。


] そういえば、朝、田回りをして、うちの無農薬の圃場の畦畔をあるていたら、足下から(ほんの1mほど前から)バタバタバタバタ!と鳥が飛び立って、思わず「うわっ!」と声をあげてしまったぜ。誰もいない田んぼの畦畔で驚いて一人大声をあげるなんざ羞恥の極みだが、ま、誰にも聞かれていないことを願うぜ。でも住宅地の中の田んぼなんだなぁ。いやはや。
 ちょっと落ち着いて何ごとかと観てみると、カルガモがうちの田んぼの畦畔に卵を産んで抱いていたのですな。そこへ無分別きわまりない無礼な男がやってきたので、ま、ほんの1mまでは我慢していたのだが、さらにかまわず近づいてくるので、卵を置いて畦畔から田んぼに逃げた、ということなのでした。ごめんね、カルガモちゃん。
しかし、なんだな、いままでケリが畦畔に卵を抱いているのは何度か目撃して知っているのだが、カルガモがうちの畦畔で抱卵していたのは初めてのことです。なんだかうれしくて、心臓がドキドキウハウハしてしまいました。今年はカルガモになんだか縁があるなぁ。これは豊年満作の吉兆かな?(笑)
 それはともかく。カルガモはわりと人里で抱卵するのだが、人が近づくと卵を捨てて抱かなくなってしまうので、ちょっと心配している。あたしゃ、あーたの抱卵を応援するので、おびえることなく抱卵するように。


 午後、この圃場に除草機をかけたのだが、除草機を乗り入れると、すぐにカルガモが畦畔から飛び立ってしまいました。うーむ。
しかし、あたしも除草作業をしなくてはならないしな。ごめんね、カルガモ氏。悪気はないからね。


 それはそうとしてカルガモ。しばらく畦畔は歩かないようにするので、抱卵してヒナを育ててくださいな。って、うちの田んぼで野生のカルガモがピヨピヨ泳ぎ出したら、どうなるんだろう?すぐそばの小学校の校長をしている同級生のNくんに知らせて、子供たちに見せてあげたい気もするが、うーむ。自然界はキビシイからなぁ。だいたいカルガモは卵を何個産むんだ?2個しかなかったけど・・・。なんかテレビではもっとたくさんヒナを連れて道路を横断しているような。うーむ。自然界はキビシイなぁ。


23日(日) 沖縄慰霊の日
朝の田回りのあと道路愛護活動に参加して道路脇の草刈りなど。
それから終日、麦あとの圃場で大豆の播種用に溝を切り直す。


大豆の圃場の溝切り20190623



24日(月)
今日も一日よく晴れて暑い。朝、田回りの時、うっかりカルガモの巣に近づいてしまったら、またカルガモがバタバタバタバタ!と飛び立たせてしまった。いやはや。でもまだちゃんと抱いていたんだな。


長男に大豆の圃場の溝切りを任せて、僕はお米の精米。それから農機センターのKさんと取扱説明書を見ながら除草機のアタッチメントを取り外して、水田の溝切りの舟を取り付ける作業。うーむ、思っていたよりあれこれ手順がありますな。一人で出来るかな?
その後は書類提出。それから田回り。でいつも食べてくださっているHさんが4袋取りにこられたので、あれこれよもやま話。
さて、明日からは大豆の播種をする予定。