現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

溝切りと除草機をかけることと大豆の播種と田んぼの生き物


4日(木)
 午前中は農談会。夜は「安心安全な農産物づくり研修会」。
 あれ?午後は何をしていたんだっけ?


5日(金)
 終日、溝切りと落水。無農薬の圃場と苗代あとの圃場を残して、溝切りをして落水してしまう。


6日(土)
 午前中は発送など。
 午後は溝切り機を外して、除草機に付け替えて、無農薬の「コシヒカリ」の圃場で除草機をかける。たぶん、これで最後にするつもり。


7日(日) 七夕
 昨日の続きで朝から無農薬の「秋の詩」と「みどり豊」の圃場に除草機をかける。「みどり豊」の圃場はずいぶんヒエが生えてきてしまっていて、難儀する。やれやれ。さてどうなるかな?でもこれで除草機をかけるのは最後にして、天気を観て、溝を切って落水して中干しに入ろうと思っている。
 その後畦畔の草刈り。


青田に除草機をかける



 圃場が乾いてきたので、午後は大豆の播種を再開する。これまでは麦からを焼いてきれいにした圃場に播種していたが、ここからは麦からのままの圃場に播種する。除草剤を使っていないので、麦刈り後に生えてきた雑草もあり、ロータリーの回転を上げてトラクタもゆっくり目に走らせて、麦わらや雑草を上手に土にすき込めるようにするが・・・。うまくいくかな?数年前には、麦わらを一緒にすき込んで播種したら、大量の麦わらで播種機(シーダー)がうまく沈まず、大豆の覆土ができずに、発芽不良になってしまった経験があるので、気をつけながら播種しました。


 さっき風呂に入りながら窓を開けたら、旧暦では水無月五日の細い月が西の空に見えましたが、天の川は見えず。月遅れのお盆は定着したけれど、七夕も月遅れの方が風情がでますよね。梅雨空の七夕もねぇ。


 カープがとうとう8連敗である。昨日のアドゥワも今日の床田もよく投げたんだけどなぁ。ここぞというとき、ランナーがいるときにヒットが出ませんな。ま、四月は最下位、五月に首位になって、六月の交流戦では最下位。さらにその後は8連敗と・・・。ま、勝ち負けがあるのは重々わかっているのだが。



 あ、忘れるところでしたが、以前、うちの無農薬の圃場の畦畔にカルガモが卵を二つ抱いていたと報告しましたが、・・・。今日は畦畔の草刈りをするので、半月ぶり(?)に様子を観てみましたら・・・。なんと、卵が九つに増えていました!一度に産卵するんでなく、順番にというかすこしづつ産卵するみたいですね。おお、スバラシイ!ということなんですが、親のカルガモの姿は今日は見ませんでした。産むだけ産んで、騒々しいので、抱くのをあきらめてしまったのかな?ま、住宅の間にある田んぼの畦畔だし、すぐそばには県道も走っているし。十日ごとに除草機がすぐそばにやってくるし、近寄らないほうがいいのはわかっていても、好奇心旺盛な百姓が観にきたりするし・・・。実はこっそりしっかりちゃんと抱いていてほしいけど。うちの無農薬の圃場に野生のカルガモのヒナがピヨピヨと泳いで泥をかき回して除草してくれるなら、こんなうれしいことはないんだけど。
 畦畔の草刈りはもちろん、カルガモの卵近辺は遠慮して敬いつつ遠ざけて草刈りはせずにおきました。抱いていてくれているとうれしいのだが・・・。

カルガモの卵は9個になっていた



 そういえばうちの圃場からアキアカネが一斉に羽化したことを書きましたが、今日、除草機をかけた圃場でもたくさん羽化したばかりと思われる黄色いアキアカネがたくさん飛んでおりました。
 僕が子どもの頃と比べると、うーん、まあ、50年ほど前になりますが、虫の数はやはりすくなくなったような気がします。たとえばヨコバイとか。いや、今でもいますけど、僕が子どもの頃はヨコバイなんて街灯だけでなく、エアコンがなかったので窓を開けておくと家の中にもたくさん入り込んできて、居間の電灯の回りをたくさん飛び回っていたりしました。7月も下旬になると、カナブンやカブトムシも家の中に飛んできたものです。
 スズメの数が減ったのが、少し前に話題になっていましたが、鳩の数も減ってませんか?カラスとムクドリは増えているように思いますが。それから蝶も全般的に減りました。蛙も減りました。蛙はなによりこのあたりでは種類が減ってトノサマガエルとアマガエルばかりになってしまった印象です。アカガエルやツチガエルは見なくなりましたね。シジミチョウなんて、子どもの頃はたくさんいたのですが、一時、ぜんぜん見なくなりましたが、最近、少し増えてきたような気もしています。といっても種類は減ってベニシジミとルリシジミばかりのような気がしないでもないですが、僕の観察眼が鈍って種類が見分けられないだけかもしれません(笑)。ホタルも一時、絶滅したのかと思いましたが、復活してますしね。アゲハチョウの仲間も、普通のアゲハチョウは見ますが、クロアゲハやカラスアゲハ、それからキアゲハとかはあまり見ないですね。カブトムシをとりにいっていたときに何度かオオムラサキを見たことがありましたが、もう野生のオオムラサキもすっかり見なくなりました。蝶は幼虫の食性がいろいろあって、畑のニンジンには、大きなアゲハの幼虫がいたりして、角を出すので、興奮したものですが、今では自分の畑にニンジンを作る家も少なくなりましたね。うちの畑にも今年はニンジンがないような気がします(笑)。
 ま、いるところにはいるんでしょうけれど。父と母が管理しているうちの畑は無農薬栽培ですが、僕が田んぼも無農薬で少しづつつくるようになって、カルガモやトンボや蝶から水中のホウネンエビやミジンコ類まで、とにかくいろんな生き物が寄ってきているのは、うれしいことだと思います。
 生き物がたくさんいる田んぼをつくっているなんて、趣味でやっている、素人の百姓みたいで、大手の農機メーカーのいう、いわゆる「プロ農家」ではないんだろうけど、「プロ農家」なんて言葉は、大手メーカーのお得意さんというような意味なんだろうとしか思えない。僕は大手農機メーカーの「カモ」のような農家なので、大手農機メーカーは大事にしてサービスするように(爆)。いや、ここは(爆)ではなくて、(泣)とするべきだな(笑)。


死んだふりするドスンボ

ルリシジミとベニシジミ

田んぼの中を泳ぐ魚の稚魚