現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ニゴロブナの放流イベント2019


 昨日の午後からは台風6号の雨がけっこう降りましたが、深夜には雨は上がっていたようです。台風とはいえ、あまり風が吹かなかったのがありがたいことでしたな。

 今日は「世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業」(通称「まるごと保全隊」)の事業で、田んぼに放流しておいたニゴロブナを川(排水路)に放流するイベントをやりました。毎年やっているイベントなんですが、去年までは県の水産試験所から孵ったばかりの稚魚を5万匹もらってきて、それを田んぼに放流するイベントだったのですが、今年は、田んぼに放流して、約2ヶ月後に大きくなった稚魚を排水路に放流するイベントになりました。えーっと説明が下手ですが、わかりますか?
 そんなわけで尻水戸を切って田んぼの水を落とすと、水と一緒にニゴロブナが落ちてくるので、それを網で捕まえて、大きなバケツに一旦入れて、それを子供たちに掬ってもらって、放流するイベントです。最後のほうは、バケツではなくて手づかみというか、手で掬って放流していましたが(笑)。ピチピチはねる小ブナ。僕も一年ぶりにつかんでみましたが、いいもんですな。生命の躍動です(笑)。
 田んぼに放流したときはモズクのような、2mmか3mmの稚魚だったのですが、3cmくらいに田んぼで大きく成長しています。排水路から川に流れ、そして最終的には琵琶湖に泳いでいって、大きくなる、という循環ですね。
 去年までと違って、まだまだ小さいとはいえ小ブナ感はありますので、子供たちも喜んでバケツで放流していました。僕は小学校の隣で暮らしていますので、子供たちの歓声をたまに聞けるのですが、ええ、いつ聞いても、いいものですな、子供たちの自然にあがる歓声は(笑)。
 それからこれも毎年書いていますが、水槽で飼育しても、ニゴロブナの稚魚はこんなに短時間で大きくならないんですね。田んぼの生き物を育む力を毎年感じることができるイベントでもあります。

 午後は猛暑で、蒸し暑いので、少し休んで午後4時から畦畔の草刈りを2時間ほどする。


ニゴロブナ放流2019