現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の刈り取りとあれこれトラブルと『血と骨』


8日(金)
 昨夜の通り雨がうそのように朝から良く晴れる。
 終日、大豆の収穫。最初少し僕が汎用コンバインを運転したけれど、その後は長男に運転を任せて、僕は鎌で雑草を刈ったり、大豆を乾燥機に運んだり、あれこれサポートに回る。
 今年の大豆はここしばらくやっていた密植栽培から、中打ちをする慣行栽培に戻したのですが、さらに無農薬にもチャレンジしてみました。ええ。ええ。ですからもちろん雑草が生えます。中打ち(中耕)は二回しましたが、たくさん雑草が生えました。先輩農家からは「ツジイさん、あそこどうするん?」と言われたりもしましたが・・・。今日は、比較的、中耕だけで比較的抑草できた刈りやすい圃場から。ま、とは言え一般的にきれいに仕上げてある大豆の圃場とは様相が違うので、いささかハズカシイのですが・・・。ま、還暦手前の男が恥ずかしがっていても仕方がないので、ま、いいんですけど。大豆や小麦は、たくさん輸入されていますが、噂では(あくまで噂ですが(笑))、どっさり農薬や除草剤の中で栽培されている大豆や小麦らしいです。ええ、ま、よその百姓のことはわからないですが、僕はこの無農薬の大豆はもちろん農協へ出荷するのですが、ちょっとよさそうなのを残しておいて、また自家製豆腐を作ってみようと思っています。

 夜、崔洋一監督『血と骨』(2004)をAmazonプライムで観る。

9日(土) 立冬
 今日も朝から快晴。今日は立冬です。朝、一句で来ました(笑)。

        立冬の朝は快晴犬の鼻

 うーむ。お粗末ではあるが、浮かんできたのだがから仕方がない。

 終日、大豆の収穫。
 今日はいくつかトラブルが。今日の圃場は雑草がひどくて、何度かコンバインが詰まる。コンバインの二番口が詰まりました。という表示が出るのだが、レンタルの汎用コンバインなので、どこを開けて掃除すればいいのかがわからない。農協に電話して観に来てもらう。なるほど。そこが詰まってたのか、という感じ。
 それからさらに前回、大豆を乾燥するために車庫にムシロをひろげたという話を書いたが・・・。ええ、で、その車庫のシャッターに大豆の運搬器具をぶつけて、シャッターが曲がってレールから外れてしまった。いやはや。やれやれ。僕はわりとこういうミスはしないほうだったのだが、今日はお昼になったのに、昼食をおしておして、食べずに作業していたからかな、やってしまいました。自分でけっこう修理できないか頑張ってみたけれど、うまくいかないので、同級生の大工のN君に電話。業者さんには月曜日に来てもらうことになりました。いやはや、だなぁ。

 さて、もう三枚ほど大豆の圃場は残っているのだが・・・。あまりの雑草のひどさに、長男が無言で首を横に振っているので、このままトラクタですき込んでしまうかもしれません。ま、無農薬栽培もなかなかすんなりうまくはいきませんな。

 『血と骨』。ちょっと長くないか?144分か。ちょっと長いね(笑)。北野武監督の映画はまだひとつも観たことがない。北野武というか、ビートたけしの出演している映画も『戦場のメリークリスマス』しか観たことがなかったんです。僕は1980年の漫才ブームを生で知っているので(石川県出身の友人の下宿にはテレビがあって、今夜は『THE MANZAI』がある、『花王名人劇場』がある、と言ってくるので、よく一緒に観て笑っていたのです。)ツービートのビートたけしの頃から知っているのですが、上方漫才、上方落語に親しみがあったので、もひとつ、なじめなかったのでした。
 俳優としては、滑舌が悪いし、やっぱり大根だと思うけど、この映画では迫力だけは出てますね。なるほどな。すくわれない映画だが、実際、世の中、こういうこともあるのは知っているし、息子役の新井浩文がきちんと自立している様子が僕は好きです。
 原作は梁石日。いつものように原作は未読です。それにしてもこれも豪華キャストですわ。


大豆の刈り取り20191108