現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の乾燥機を片づけたことと『レディ・プレイヤー1』と『失敗図鑑』とぬる燗をつけること

 朝は晴れていたけれど、その後すぐ曇ってきた。でも思ったより寒くない。
 午前中は精米など。午後は大豆の乾燥機を分解してしまう。


 年末の風物詩と言えば・・・。ま、いろいろあるだろうが、先日は「忠臣蔵」の討ち入りの日はすぎましたね。クリスマスはこれからだけど・・・。あと年賀状の準備とか大掃除とか。ま、一番の風物詩は大掃除だな(笑)。
 で、落語の世界では、いろいろ年末の噺はありますが、一番の人気は「芝浜」でしょうか。上方落語では「掛け取り」も人気だけど。
先日もラジオで芝浜の話題が出てました。三遊亭円朝作と言われているのですが、『円朝全集』に「芝浜」は出てこないし、円朝の公演記録にも出てこないんだそうです。で、最初に「芝浜」が登場するのは、円朝の弟子の小円太(後の小円朝志ん生の師匠)の速記録が残っているんだとか。どうも円朝河竹黙阿弥だの仮名垣魯文だのという創作仲間がいたようで、そんな中から「芝浜」ができてきて、それを弟子に譲ってやらせたらしいです。でも「芝浜」が歌舞伎で演じられたときに、作は円朝としたほうが劇に箔がつくので円朝作と言われるようになったのではないか、ということでした。なるほどねぇ。
 最初は少し短い話だったようですが、三代目の桂三木助が夫婦の情愛噺に練り上げて大ネタにしたんですな。といっても今、三木助の音源をYouTubeで聴くと、それでも短いです。ラジオでは2000年代に入って立川談志が毎年のように工夫を重ねて「芝浜」を演じて、これが人気を得た、というような話をしてたけど、うーむ。僕はあまりいいとは思いませんでした。まあ、好みの問題でしょうけれど、談志の夫婦はなんとなくバカ夫婦ッぽいんだなぁ。今、YouTubeで聴ける芝浜の中では小三治の噺が一番好き。それはまあ一番ちゃんと人情噺になっているように思えるからです。


 スティーヴン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』(2018)をiTunesで観る。ガンダムメカゴジラも出てきた。キングコングも。バットマンクラーク・ケントも。デロリアンも『AKIRA』のカネダ・バイクも。「サタデーナイトフィーバー」も。アタリのゲームとか、懐かしい名前です。(やったことはないけど。)いやー、すごく楽しめました。見終わってから、監督がスピルバーグだと知って、納得。CGがすごく自然な感じ。バーチャルの世界のアバターだけは、わざとリアリティを落としてあります。
 2045年が作品の舞台なんですが、あと25年で世の中の人々はバーチャルリアリティの世界に逃避せざるを得なくなるのかなぁ?環境汚染、気候変動、政治の機能不全。すでに地球上のいろんなところで、荒廃は進んでいますね。うーん、映画の中で食事のシーンはなかったけど(コーヒーを飲むシーンはあったけど。)2045年に人々は何を食べて暮らしているんだろう。


そういえば、昨日から熱燗にはまっている。はまっている、といったところで二日だけれど。いままで家で日本酒を飲むときはほとんど冷で飲んでいた。ずっと冷の方がウマイと思っていたし、冷で飲むのにうまい日本酒を選んできたつもりだったが・・・。先日は『菊正宗 上撰さけパック生酛・純米』を買ってみたのである。一升瓶でなくて紙パックの日本酒のいいところは、紙パックだとたくさん文字がかいてあるのである。菊正宗なので日本酒度+5.0の辛口です。食中酒タイプと書いてある。要するに晩酌にいいということですわな。で、さらに「常温(約15℃)」「ぬる燗(約45℃)」「上燗(約50℃)」に向いている、とも書いてある。それでふとお燗をつけてみることにしたのです。といってもグラスにドバドバと入れて、電子レンジでチンするだけですが、温めの温度設定ができるので、試してみた結果、あたしには45℃のぬる燗が具合がいいということがわかってきました(笑)。むふふふ。こうなると何かつつきたくなりますから、冷蔵庫から豆腐をとりだしてきて、鍋の底に小さな昆布をしいて湯豆腐に。あははは。いいもんですな。
 大野正人『失敗図鑑』(文響社)を読了。うーむ。絵というかイラストがいいですね。それと全体のデザインも。「すごい人ほどダメだった!」「10歳から読める(ふりがなつき)新しい心の教科書」「9万部突破!」とも帯にありますから、よく売れているんですね。
 でもなんですな、これは明らかに子ども向けの本です。子ども向けなので失敗から学ぶべきことが教訓的に書いてあって、いい年のオッサンは、そんなこと言われたくない、と思ってしまうんじゃなかろうか(笑)。
 なんだか先日から『こども六法』だの『13歳からの世界征服』だの『失敗図鑑』だのこども向けに企画された本ばかり読んでいる。ま、Amazonがどんどん奨めてくるのだが。AIを使っているのかな?僕のデータを解析されてしまったのか、どうもAmazonにとうとう俺の頭が13歳並だと見抜かれてしまったようだぜ。