現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『しゃべれどもしゃべれども』と萩原朔太郎の「春夜」

 平山秀幸監督『しゃべれどもしゃべれども』(2007)を観る。13年前の映画なんですな。おもしろかったです。楽しめました。若いっていいなぁ(笑)。原作は佐藤多佳子なんですな。
 末広亭浅草演芸ホール鈴本演芸場、東洋館なんて寄席が出てきますけど、行ったことがあるのは鈴本演芸場だけです。浅草のほおずき市のあと蕎麦屋に入るシーンがあるんだけど、あれはどこの蕎麦屋さんだろう?並木藪蕎麦なんだろうか?一度寄ったら定休日でがっかりしたのでした。


 今日は朝から雨で終日、降ったり止んだりだけれど。気温が高くてすっかり春の暖かさ。ネルのシャツの上にジャンバーがいらない。


 そういや、思い出したが、萩原朔太郎に『月に吠える』という大変有名な詩集があります。最初の詩集で、1917年(大正6年)31歳の時に出版しました。若い頃に書いた詩がおさめられているんですな。そのなかに「春夜」という詩があります。
 とっても感覚的な詩なので、どういう意味?と尋ねられてもうまくは説明できないが、春の夜に寄せ来るさざなみの中、貝類が舌を出して、チロチロチラチラとなまあたたかい春の塩水の中で、柔らかくてグニャグニャしているという、ちょっとエロチックでもある詩なんですな。高校生の私はこの手の朔太郎の詩の世界にちょっとボーッとしたことがあります。
 でも今どきはこういう詩は流行らないわなぁ。