現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

有機栽培の田植えとホトトギスの鳴き声を聴くこと


23日(土)
 朝の田回りのあと、終日、田植え。有機栽培の「みどり豊」と「コシヒカリ」。肥料を同時に落とさないので、その分楽なのだが、あとで除草機をかけることになりそうなので、除草機をかけやすいように植えたいので、ちょっと工夫がいる。でもまずまずうまく植えられたような気がする。あとはどんどん大きくなっていってほしい。


24日(日)
 最初は、有機栽培の「秋の詩」の田植え。その後は慣行栽培の「秋の詩」を植える。
 今日は朝からずっと風があって、そのせいか田植え機に乗っていた長男が「目が乾いて、しゅむ」などというので、久しぶりに少し田植え機にも乗る。


 そういえば、今朝、目が覚めたとき、窓の外でホトトギスが鳴いていました。うわ!ホトトギスやんか!なんか、久しぶり!とあわてて枕元のiPhoneを、僕の姿を見せないように隠れながら、窓の外につきだして、録音。ところが、この僕の行動が怪しまれたのか、すぐに鳴きやんでしまいました。いやはや。野鳥というのは、なかなか微妙というか、難しいものですわな。生き物だし。
 ホトトギスといえば、托卵が有名だけれど、今、ウィキペディアを読んでいたらこんなことが書いてあった。「インドから中国南部に越冬する個体群が5月頃になると中国北部、朝鮮半島、日本まで渡ってくる。日本では5月中旬ごろにくる。他の渡り鳥よりも渡来時期が遅いのは、托卵の習性のために対象とする鳥の繁殖が始まるのにあわせることと、食性が毛虫類を捕食するため、早春に渡来すると餌にありつけないためである。」うーむ。知らなかった。ホトトギスって、渡り鳥だったかのか!?知らなかったぜ、ホトトギス。あーた、インドから中国南部からやってきたのね。毛虫を食べてくれるのか。そうだったのか、それさえも知らなかった。でもまだ毛虫って、今年になってから見たことないけど。餌はあるのかな?


 それはそうとして、ホトトギスといえば、この句ですな。


     目には青葉山ほととぎす初鰹     山口素堂


 ええ、私の好きなものが並んでいます。ホトトギスの前に「山」をつけているところが、この句のミソであり、ただ単に初夏のいいものを並べているだけではないんですな。最初が五音でなくて、六音ですしね。リズムを整え、きゅっと句を締めますな。素堂がなぜ六音にしたのかも疑問ですが(笑)。
 このところ、スーパーには行っていないけれど、ひょっとすると鰹のたたきなんかも並んでいるのかな。


ホトトギスが鳴いていた。20200524



 それから、どういうわけか、家に「ただの炭酸」という炭酸水のペットボトルが6本あるのを見つけたので、ウハウハとウイスキーの炭酸割りを楽しんでいる。ウイスキーの炭酸割りって、まあ、ハイボールなんだけど、僕は開高健だったか山口瞳だったかで、覚えました。でも1980年代初頭の頃は、水割り全盛期で、すっかり人気がなくなっていて「ハイボール」と注文するだけで、顔を覚えてもらえたような気がしています。「ハイボールって、炭酸で割ればいいんだっけ?」と申し訳なさそうにママさんに言われたこともあるなぁ。田舎者と思われたのかなぁ。うーむ。でも、水割りよりは10倍はうまいよね(笑)。