暑い一日。長男が「こなし」をしてくれたので、僕は畦畔の草刈りに出たが、あまりの暑さに水やお茶をがぶ飲みして大汗をかく。
昼はまたもやそうめんで、午後も畦畔の草刈りに出る。
このあたりの大麦の刈取りも、今日でだいたい終わったようです。
明日からまた田植えをする予定。五月五日から田植えを始めたので、明日でちょうど一ヶ月になる。最初に植えた圃場など、まだ溝切りはしていないが、軽く干そうかと、入水を控えている。それからキシュウスズメノヒエ対策もあるし。
ハワード・ホークス監督『三つ数えろ』(1946)を観る。2時間弱の映画だが、昨日と今日とで観る。たぶん、この映画を観るのは三回目くらいだが、正直、何度観ても、話がよくわからない(笑)。ま、なんとなくはわかるのだが・・・。原作はレイモンド・チャンドラーの『大いなる眠り』ですな。チャンドラーのマーロウものは、たぶん全部読んでいるはずだが、今となっては、なにがなんだかわからなくなっている。主演はハンフリー・ボガードで、相手役はローレン・バコール。ハンフリー・ボガードはやはり身長が低くて、なんとなくスマートさに欠けるように見える。なんでだろう。『カサブランカ』の時には、あんなにスマートなイメージで写っていたのに。
それにしても1946年の映画かぁ。しかし、このポスターもたいがいな作り方やね。
そういえば、ジョージ秋山が亡くなったそうだ。うーむ。小学生の時に散髪屋さんで『銭ゲバ』を読んでいた記憶もあるが、なんといっても『浮浪雲』でありますな。大学生の時、飛騨の高山のペンションでバイトをしたことがあるのだが、そのペンションに『浮浪雲』が1巻からずーっと置いてあって、休憩時間によく読んでいました。オーナーのKさんが「ツジイ君、『浮浪雲』ずっと読んでるね。オモシロイ?」
「めちゃくちゃオモシロイです。小事を気にせず、流れる雲のごとし、ってね。「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」とか言ってみたいっす。」
「あははは。そのセリフはまだツジイ君には、無理かな。でも雲さん、ちょっとズルイよね。」
「え?ズルイですか?」
「ずるいよ。だってあんなクネクネした格好しといて、いざとなったら、仕込み杖で、滅法、剣の腕が立つんだよ。問屋場の頭で、何かあったら一声で東海道中の雲助が集まるんだよ。力があるというか、権力もあるんだよ。ずるくない?カッコよすぎだよ。」
「あはははは。確かに。そのあたりは漫画ですね。でも、Kさん、ずるいって思うってことは、Kさんも浮浪さんにヤラレテますね。」
「うん。ヤラレテル。」
「ぬーっと出てくる浮浪さんの顔がいいですね。」
というような会話をしたのをよく覚えている。
かめさんも新之介もお花も欲次郎さんも渋沢先生も登場人物がみんないいですしね。ま、ちょっと鼻につくときもありましたが。僕も集めました『浮浪雲』。1973年から始まったシリーズですけれど、2005年くらいまでのは単行本で集めたはずです。今は、ブックオフに断捨離してしまいましたけれど。