現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

今朝の雨と中耕除草とゴーヤのツルと大豆の発芽とホウネンエビ


28日(日)
 朝、一度、ザァーッと言う音が聞こえた。カーテンが閉まっていたのでわからなかったが、もう明るくなっていたかも。メールを見たら、滋賀県の「XRAIN雨量情報」がいくつも送られてきていて、うちの地域でも「30mm(60分雨量)の雨量を検知しました。」ということでした。一時間で3センチかぁ。田んぼの水位が一時間で3センチ上がるということだから、確かにこれはけっこうな雨ですね。


 というわけで朝はゆっくりして、新聞なんぞをあれこれ読んでみる。うーむ。


 雨が上がったので有機栽培の「秋の詩」の3回目の中耕除草をする。うーむ、コナギがけっこう生えてきてますな。
 長男と交代で昼食を食べてさらに最後に植えた有機栽培の「コシヒカリ」の2回目の中耕除草をする。一枚、田んぼに藻がずいぶん生じてしまっていて、除草機によく引っかかって、ために苗がずいぶん倒れてしまったりしたのだが、ま、しばらくすれば立ち上がってきてくれるとありがたいです。長男が中耕除草をしてくれている間に、溝切りをしたり、畦畔の草刈りをしたり。
 田回りして帰るとき、一番最初に播種した無農薬有機栽培の大豆の圃場を観にいったら、少し発芽して双葉がいくつか出てきていました。うーむ。うれしい。有機栽培の圃場なので、昨秋稲刈りをしてからほったらかしの圃場に溝を切って、いささかならず雑草が生えてきていたけれど、そのままロータリーですき込みながら、播種しただけです。もちろん同時に雑草も芽吹いてきますから、よく観察しつつ中耕除草していきます。まだ筋になって見えないので、しばらく心配は続きます。これからは水稲の圃場だけでなく、大豆の圃場も気をつけて中耕除草しなくては。忙しい夏になりそうだぜ(笑)。頑張るぜ。



 朝の雨の音が気になっていたので、田回りしたとき、尻水戸のところでホウネンエビを見つける。ここ半月ほどあちこちの田んぼでときどき見かけていたのだが、いつもうまく撮れていなかったのです。今日は左手でスマホを摂りつつ、右手でうまく掬うことができましたので、なんとか撮れました。
 ホウネンエビが出現してしばらくすると落水して中干しに入るのですが、ホウネンエビはその間に抱卵して、卵の状態で一年のほとんどを土の中で過ごし、また来年、水が張られて水温が上がってくると、また生まれてくるでしょうなぁ。いや、詳しくはよく知らないのですが。いや、ほんと生命って不思議。畦畔の雑草だって、この春から初夏はカラスムギが多かったのだが、なぜカラスムギがこんなに多かったのか、誰にもわからない。うちの圃場だけでなく、このあたりの圃場すべてでカラスムギが多かったのです。雨や気温やいろんな要因でカラスムギに最適な環境だったのでしょうな。これがカラスノエンドウの年もあるんですな。で、今年はあまり見ないから、絶滅したのか、と思っていると次の年爆発的に出てきたり。なにはともあれ、不思議なことがいっぱいです。


 今、思ったけれど、例えば。田んぼの土、畦畔の土、10立方センチメートル、要するに10cm角の立方体の中に、どれぐらいの昆虫の卵や植物のタネがあるのか、地域ごとに調べてみたい気がしてきました。って、僕には調べられないけれど、大学の先生や普及所の職員さんに調べてもらえれば、生命とその循環について新たな知見が出てきそうな気がするし、有機栽培圃場と、慣行栽培圃場の違いなんかも出てくるに違いないので、そうすると有機に取り組む勇気ある農家(笑)も増えてきそうな気もします。ええ、今、思いついた気まぐれですけど。うーむ。すでに調査はあるのかもしれませんが。


ホウネンエビ 20200628