現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

朝飯前に仕事をすることと『ナイロビの蜂』とショウリョウバッタ

8日(土)
 朝飯前に田回りに出る。昨日の夕立で流れてきた藻が引っかかって水路の水があふれて田んぼに流れ込んでいた。やれやれ。藻を除去して水路の流れをもどす。
 そのまま畦畔の草刈り。10時まで。その後、朝飯とも昼飯ともつかぬ食事。


 午後は少し昼寝。溜まっている事務仕事をするつもりだったが、うだうだしてしまって、何も出来ず。いよいよ事務仕事が溜まっていっている。あ、でも「蒲さしみ」はとてもうまかったです。


 夕方、フェルナンド・メイレレス監督『ナイロビの蜂』(2006)を観る。主演はレイフ・ファインズです。 レイチェル・ワイズがその奥さん役。原作はジョン・ル・カレ。これはスパイ小説ではないけれど、なかなかスリリングな展開ですな。ケニアを舞台に女性活動家(?)である妻を殺された外交官が、製薬会社と政府官僚の暗躍をあばいていきます。ちょっとわかりにくいところもありましたが、たぶん手持ちのカメラで撮っていると思われる臨場感。ナイロビのスラムとそこに暮らす人々、とくに子供たちの姿が美しいです。
 これは英国の話で、原作が小説でフィクションですけれど、実際に製薬会社のアフリカにおける無法ぶりをル・カレは取材・調査したようです。日本の企業はどうなんだろう、と思ってしまいました。
 映画の原題は「The Constant Gardener」ですが、この場合の”Constant”は「普通の、誠実な、堅実な」というようなことでしょうね。あまり政治的なことに首を突っ込まないで家の庭いじりが趣味の男といういうような意味だと思います。でも、そういう男が妻の死に向き合って、変わっていくんですな。


9日(日) 長崎原爆の日
 朝飯前に畦畔の草刈りに出る。水路側の法面が大きかったり、尻水戸側の法面も大きくて、時間がかかったが、三反、1haほどの草刈り。10時半まで。今日も又朝飯とも昼飯ともつかない食事。


 午後は少し昼寝をして、そのまま寝転がったまま坪内祐三関係の「本の雑誌 特集 さようなら坪内祐三 2020 4月号」を読む。


 16時から長男と畦畔の草刈りと田回りをして「秋の詩」の圃場のあちこちに水を入れる。19時まで。


 夜はまたカープの中継を聴いたり、坪内祐三を読んだり。ラフマニノフを聴いたり。
 余裕ある暮らしぶりのような書きっぷりだが、あーた、事務仕事は大丈夫なの?というか、ぜんぜん大丈夫じゃないんだが・・・。と思ったら、いつの間にか月曜日が山の日で国民の祝日になっているじゃないか?三連休になっているじゃないか。まあ、いいけど。というわけで、書類の提出は11日でも良さそうな気になってきて、身体が、肉体が、事務仕事なんて、今日はやってらんねぇ、というふうになっているのでありました。ええ、ということは、明日は必死のパッチでやればいいということなんだろう。どういうわけか自分で自分の首を絞めるというか、自分で自分を追い込むというか、事務仕事はギリギリにならないと出来ないという、昔からのボンクラ体質ですな。


そういえば、夕方の田回りで見つけたショウリョウバッタの顔は、どうも笑える。なんだろう、やっぱり目がひょうきんなのかな。