現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

籾擦りと新米の案内ハガキと「種は誰のものか」

 なんだかはっきりしない天気で、午前中は10時ごろに雨が降り。午後は3時過ぎに雷雨となり、なかなか稲刈りに出られない。
 そんなこんなで、今日は籾擦りの日となる。今日も五月中旬植えの完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」の籾擦り。まだはっきりしたことは言えませんが、くず米が少ないですし、きれいなお米になっています。収量は慣行栽培と比べると少ないですが、今年は除草機が効いたのか、例年より雑草が少なかったので、収量も悪くないです。ちょっとバタバタしているので、まだ精米して炊飯できていませんが、いい予感がします(笑)。

 もみ殻を田んぼに撒きに行って、稲の様子を観たけれど、どうもまだ濡れているのでこれでは稲刈りはできないと判断。

 午後はプリンターのインクをホームセンターに買いに行ったのだが、駐車場に着いたときから雨が降りだし、お店の中をウロウロしているうちに、雷雨となる。ホームセンターの屋根が雨に叩かれて音がしている。でも店の中をウロウロして皮革用のオイルを探したり(うーむ、革靴用のはあったけれど、ズボンの皮ベルトには使えそうにないのでパスする。)、防災用に手回し発電のできるラジオを探したり(うーむ、気に入ったものがなかった。)、あれこれしているうちに雨は小降りになる。ありがたい。

 家に戻って、新米の案内のハガキの準備をする。ま、こういう仕事は嫌いではないのだが、なかなかね、あーた、センスよく、思わずお米を注文したくなるような案内のハガキは難しいです(笑)。明日、投函予定。


完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」の稲刈りがはじまる20200908

 ここ、数年、「種は誰のものか?」という問いがSNSでも、日本農業新聞でも話題になっている。2年前に安倍政権が突然「主要農産物種子法」が廃止したからです。野菜の種はすでにほとんどが大企業の種苗会社が握っています。F1品種という、いわゆる、種取りのできない品種になっているんですね。種取りができないということは、毎年、種苗会社から種を買わなければならない、ということです。研究開発した新品種ですから、企業側からすれば毎年種を買ってもらいたいわけですね。とてもよくわかります。でもこれが行き過ぎるとどうなるでしょう。人は食べずには生きられないわけで、食糧自給というのは国の安全保障の基本ですから民間企業が食を支配するというのは不安定なわけです。食糧安全保障に税金を使うことには誰も文句を言わないと思うのですが。種を支配するということは実は世界を支配することにつながっていくわけです。落ち着いて穏やかな世の中だとそれでも構わないのかもしれませんが、ちょっと世の中が不安定になると、どうなんだろうと思うわけです。