現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

今年の稲刈りも終了!そしてやってきた子犬ビビ号(続報)


無農薬有機栽培「秋の詩」の刈り取り

5日(月)
 朝から精米など。お米の発送。


 知り合いの農家が年齢を考え、一昨年田んぼや作業所等をゆずって、現場から離れられたのだが、先日、「ツジイさん、おまんの米、うまいらしいけど、食べてみたいで3俵ほしいんやけど。」と来られる。「今ならお米はたくさんありますけど、ちょっと高いんですよ。」「うん、ほやろ。苦労して作ってるやろで、遠慮せんと値段も言うて。」とおっしゃるので、遠慮せんと値段もいうと、「わかった。今度、また来るわ。」とおっしゃった。でもそれきりなので、やっぱり老夫婦家族としては、3俵というと一年分くらいかもしれないし、値段を聞いて、考え直されたか、と思っていたのですが、今朝、「ごめん、忙して、なかなか来れんかったわ。」とやって来られる。「そんな高い米、食べてられんわ。と怒ってまわったんかと思ってました。」「いやいや、ほんま、来年も頼むでぇ。」「いや、ほれはまず食べてもろてから(笑)。食べて値段通りやったら、またお願いします(笑)。」「あははは。ほれもほやな。ま、楽しみにいただきますわ。ありがとな。」と云う事でした。もともと農家の人がうちの無農薬のお米を買ってくださるのは初めてです。いささかならずドキドキもしますが、どうなりますか。農家は、百姓は、自分の育てた米が一番だと思ってますからね。そしてそれは間違いないことでもありますから。


 お昼前から年貢を配る。
 午後は稲刈り。小さな田んぼを二枚。これであとは無農薬有機の「秋の詩」の圃場だけになる。
 その後は籾擦りを少しして米の出荷をする。


6日(火)
 このところ朝夕はめっきり秋らしくなってきていたのだが、今朝はとくに冷えて寒い感じ。いつもとおなじように半袖のTシャツで、まだ日の出前に外に出てみたら、腕にさぶいぼが出た。さぶいぼ、あるいは、さぶぼろ、とも言いましたけれど、なんだか久しぶりな感じ。しっかり身体が外気に反応してますね。
 朝のうちには精米と発送など。その後ヌカ(もみ殻)捨てに出て、籾擦り。


 午後は今期最後の稲刈りに出る。無農薬有機栽培の「秋の詩」の圃場です。天気はいいし、風が吹いて爽やかだし、圃場は黄色く色づいているし。例年、土が乾かなくてゆるい圃場なのだが、今年はけっこうよく乾いているし。もっともコナギがたくさん生えてしまったので、収量は少なめだろうけど。長男がシュルシュルと順調に刈ってくれる。
 というわけで、なんとか今年も無事に稲刈りが終了しました。ありがたいです。


 圃場でそのままコンバインの掃除をザッとして、帰ってきてからは籾を運んだコンテナ「秋太郎」を掃除して格納。それからくず米を出荷する。


 前回のブログでもちょっと書きましたが、子犬がやってきた。もちろん勝手にやってきたわけではない。捕獲された犬を殺処分させたくないと世話をしている愛護団体が、犬をネットで紹介していて、飼いたい人は連絡するように、という里親募集のようなシステムがあるようです。それをうちの女性陣がここのところずっとそのサイトを見ていて、一度、譲渡会に様子を見に行ったりしていました。そしたら先日、以前飼っていたレノン号によく似た犬がいる事を知って、譲渡してくれるように申し込みました。なかなか連絡が来なかったのですが、見に来てください、という連絡が来て、早速見に行って、気に入ってもらってきたということです。
 実際に見てみると、ゲージの中でぶるぶると震えていたということでしたが、生後二ヶ月半のオスの子犬です。もともとは捕獲された野犬ということです。うちに連れてきても最初はやっぱり震えてばかりだし、僕と目を合わさないし、手を伸ばしてもぴょこんと逃げるし。いかにも人間不信という風情でしたが、二晩ほど過ごして、だんだん慣れてきました。今日は僕の手から餌を食べてくれたし。夜中にキュアン、キュアンと遊んでくれいと鳴いたりしてます。
 ただ愛護団体の方から、ウイルス関係の注射をするまでは外に散歩させたりしないこと、不妊手術を受けさせる事を言われているようです。レノン号ももともと野犬だったけれど、そんなことは何もせずに、(もちろん狂犬病の注射は毎年していましたが。)気楽に飼っていたのに。
 とにかく現在、女性陣から熱烈にかわいがられて、躾されているビビです。なかなかやんちゃそうな気配(笑)。